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女性の美しさを表現する言葉で心を動かす方法と言葉の威力

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綺麗だね、の一言がなぜ刺さらないか

綺麗だね、と言われて心が動く女性と、ふーん、で終わる女性がいる。同じ言葉なのに、受け取り方がここまで違うのはなぜか。7年間、結婚相談所でアドバイザーをやってきて、この問いをずっと考えてきた。

答えはシンプルだ。綺麗だね、は情報として薄すぎる。

美しさを伝えようとするとき、多くの男性が選ぶのは綺麗、可愛い、素敵、という形容詞だ。間違ってはいない。でもこれだけだと、相手の女性には「この人、誰にでも言ってるだろうな」という感覚が先に来る。実際に誰にでも言っているかどうかは関係ない。言葉の解像度が低いと、その人だけに向けられた言葉に聞こえない。

お見合いで女性の表情が変わった瞬間を何度も見てきた

相談所のお見合い後フィードバックで、女性会員から言われて嬉しかった言葉を聞くことがある。綺麗ですねと言われました、と報告してくれる女性も当然いる。でも一番顔が変わるのは、もっと具体的な言葉を受け取ったときだ。

木下さんという32歳の女性会員はお見合い後に面談室に戻ってきて、開口一番に言ったのが「笑ったときの目が好きって言われた」だった。顔がぱあっと明るくなっていた。綺麗ですねじゃなくて、笑ったときの目が好き。この解像度の差が、受け取る側の感情をまったく別のものにする。

美しさを伝える言葉、何が違うのか

 

形容詞だけで終わらせない

綺麗、可愛い、素敵。これは全部形容詞だ。形容詞は状態を表すけど、なぜそう感じたかを伝えない。受け取った側は、自分のどこを見てそう思ったのかがわからない。

美しさを本当に伝えたいなら、形容詞の後ろに理由を一つ足す。それだけで言葉の重さがまるで変わる。綺麗だね、じゃなくて、その色がすごく似合ってる。可愛い、じゃなくて、ちょっと照れたときの表情が好きだ。この一言の差が、相手の中で言葉の残り方を変える。

形容詞は入口で、理由が本体だと思っている。

動いている瞬間を捉えた言葉が、一番刺さる

写真を褒めるより、動いている瞬間を褒めた方が伝わる。これは相談所の現場で繰り返し確認してきたことだ。

笑ったとき、話しているとき、何かに夢中になっているとき、ふと黙っているとき。静止した状態じゃなくて、動いている瞬間の美しさを言葉にした方が、受け取る側の感情が動きやすい。なぜかというと、その瞬間を見ていた、という事実が言葉の中に入っているからだ。

ちゃんと見ていてくれた、という感覚が先に来る。それが美しさを伝える言葉の本当の力だと思う。

場面別に使える、美しさを伝える言葉の具体例

 

外見に関する言葉、何をどう言うか

外見を褒めるとき、全体像を褒めるより部分を褒めた方が刺さりやすい。全体像への評価は、見た瞬間の第一印象の共有にしかならない。でも部分への言及は、ちゃんと見ていたという証拠になる。

髪型が変わったことに気づいて言える男性は、相談所でも女性側の評価が高かった。ただ気づくだけじゃなくて、似合ってる、とか、その長さの方が好きだな、という一言が加わると、受け取る側の印象がまったく変わる。

目を褒めるなら、目が綺麗じゃなくて、笑うと目が細くなるのが好きだ、とか、考えてるときに目が動くのが面白い、という言い方の方が、ずっと記憶に残る。その人だけの目の話になるから。

ぞわっとするくらい解像度の高い言葉を出せる男性会員が一人いた。40代前半の男性で、お見合いのたびに女性側のフィードバックが異様に良かった。その人が女性に言っていた言葉を後から聞いて、なるほどと思った。怒ってるのかなって思ったら、実はすごく集中してるときの顔で、それがかっこいいと思って、と言っていたらしい。

怒ってるのかなって思ったら、という前置きがついている。観察の過程が言葉に入っている。これが刺さる。

内面の美しさを伝えるとき

内面を褒めるとき、優しいね、心が綺麗だね、という言葉は弱い。これも形容詞で終わっているからだ。

内面の美しさを伝える言葉、あのとき店員さんへの話し方がすごく丁寧で、そういうところが好きだ。友達の話をするとき楽しそうな顔をするから、あなたの周りにいる人が羨ましいと思った。こういう形で言葉にできると、受け取る側はちゃんと自分の話をしてもらっていると感じる。

内面の美しさを伝える言葉は、エピソードがセットじゃないと機能しない。これは断言できる。

雰囲気や存在感を伝える言葉

一番難しいのが、雰囲気や存在感への言葉だ。なんか好き、一緒にいると落ち着く、という感覚を言葉にしようとすると、うまく出てこない男性が多い。でもこれが一番深く刺さる言葉になりうる。

コツは、自分の中で起きた変化を伝えることだ。あなたと話していると時間の感覚がなくなる。近くにいると、なんか背筋が伸びる気がする。帰り道がいつもより短く感じた。これは相手の美しさへの直接的な言及じゃないけど、相手がもたらした影響を言葉にしている。

影響を受けた、という事実が、存在の大きさを伝える。

言葉のタイミングと届け方の話

 

準備して言った言葉は、バレる

美しさを伝える言葉を、家で考えて準備して言う男性がいる。気持ちはわかる。でも準備した言葉は、タイミングがずれていることが多い。会話の流れと関係なく突然出てくるから、なんか唐突、という印象を相手に残してしまう。

褒め言葉への評価が低いケースのほとんどが、このタイミングのずれだった。言葉の内容は悪くない、でもなんか取ってつけたような感じがした、という女性の感想をどれだけ聞いてきたか。

その瞬間に感じたことを、その瞬間に言える人が一番強い。準備した言葉より、思わず出た言葉の方が、受け取る側の心を動かす。

毎回言うと、価値が下がる

これも現場で繰り返し確認してきたことだ。会うたびに必ず今日も綺麗だね、と言う男性がいた。悪意はない、むしろ誠実な人だった。でも女性側に、なんか毎回言ってくるのがという言葉が出てきた。

言葉は頻度が上がると価値が下がる。毎食食べるものより、たまに食べるものの方が美味しく感じるのと同じ構造だ。美しさを伝える言葉は、言いたいときに言うより、本当に感じた瞬間だけに絞った方が、一回一回の重みが全然違ってくる。

木下さんの話に戻ると、その男性が笑ったときの目が好きと言ったのは、お見合いの終盤の一度だけだったらしい。だから刺さった。何度も言われた言葉じゃなくて、一度だけ、ここぞという瞬間に出てきた言葉だったから、記憶に焼きついた。

女性が本当に嬉しい言葉と、そうでない言葉の差

 

比較を使った褒め言葉の危うさ

他の女性と比べる形で美しさを伝える言葉は、地雷になりやすい。モデルみたいだね、女優に似てる、前の彼女より全然綺麗、これは全部危ない。

比較が入った瞬間に、受け取る側は比較された相手の存在を意識する。しかも基準が他者なので、あなた自身を見た言葉に聞こえない。女優に似てると言われても、女優じゃなくてあなたを褒めてほしい、という感覚が残る。前の彼女より全然綺麗は、論外だ(笑)。

比較を使わずに伝えられる言葉の方が、ずっと相手に届く。

外見だけに偏りすぎると、逆に不安にさせる

外見への言葉が続くと、女性の中に外見でしか見られていない、という感覚が芽生えることがある。特に、交際期間が長くなってきたときに外見への言葉だけが続いていると、内側を見てもらえていないという孤独感につながりやすい。

外見と内面、両方に言葉を向けられる男性は、相談所でも女性側の信頼を得るのが早かった。外見を褒める言葉と、この人といると楽しい、話していると引き込まれる、という内側への言及がバランスよく出てくる男性は、交際が安定していた。

美しさを伝える言葉は、外見だけを切り取ったものより、その人全体を見た言葉の方が、最終的に深く刺さる。

言葉が出てこない男性への話

 

恥ずかしくて言えない、という男性は多い

相談所で男性会員と話していると、相手の女性への感想を聞いたときに、すごく綺麗な人だと思ったんですけど、照れくさくて言えなかった、という言葉がよく出てきた。

気持ちはある。言葉にする勇気がない。それで何も言わないまま終わる。女性側は、なんか反応が薄かったな、という印象だけが残る。もったいない話だ。

これで縁が切れていったカップルの候補が、相談所でどれだけあったか。言葉にしなかった感情は、相手に届かない。当たり前の話だけど、緊張している場でそれをやり続けてしまう男性は本当に多かった。

上手く言おうとしなくていい

美しさを伝える言葉を、上手く言おうとすると詰まる。綺麗な言葉を選ぼうとするから、出てこなくなる。

思ったことをそのまま言えばいい。うまくまとまらなくていい。なんか、うまく言えないんですけど、今日すごくいいなと思って、くらいで十分だ。むしろその素直さが、整いすぎた言葉より伝わることがある。

木下さんに笑ったときの目が好きと言った男性も、その場で思わず出た言葉だったらしい。考えて言ったわけじゃない、と後から本人が言っていた。考えなかったから出た言葉が、相手の心に一番深く刺さっていた。

美しさを伝える言葉に、技術はいらない。ちゃんと見ていて、感じたことを、感じた瞬間に言う。それだけで、言葉は届くから思い切って声に出そう。

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この記事を書いた人

元・大手結婚相談所でアドバイザーとして7年間勤務。

結婚・出産・子育てを経験した現在は、現場を離れていますが、これまで培ってきた恋愛・デート・婚活ノウハウを届けたいと思いブログを始めました。現場から離れた今だからこそ見える恋愛のバグと逆張りの勝ち方を教えます。

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