大事にしているつもりが一番危ない
彼女を大事にしたい。多くの男性がそう思っている。でも大事にしているつもりが、相手には伝わっていないことがある。自分では大事にしているのに、彼女からは大事にされていないと言われる。この食い違いが、別れの原因になることがある。
結婚相談所でアドバイザーをやってきて、彼女を大事にするとはどういうことかを、男性側と女性側の両方から見てきた。男性が考える大事にすると、女性が感じる大事にされるが、ずれていることが多い。
大事にすることには、男女でイメージのズレがある
男性が大事にすると考えるとき、何かをしてあげること、与えること、守ること、を思い浮かべることが多い。プレゼント、お金を出す、困ったときに助ける。これらが大事にすることだと思っている。
でも女性が大事にされると感じるのは、もっと日常的な部分にあることが多い。話を聞いてもらえる、気持ちを察してもらえる、自分の存在をちゃんと見てもらえる。特別なことより、日常の中の小さな積み重ねを大事にされることだと感じている。このイメージのズレが、大事にしているつもりが伝わらない原因になっている。
彼女を大事にする態度、具体的に何か
話をちゃんと聞く
彼女を大事にする態度の中で、一番基本的で一番大事なのがこれだ。話をちゃんと聞く。スマホを見ながらじゃなく、相手の目を見て聞く。途中で自分の話に持っていかず、最後まで聞く。
話を聞いてもらえることは、自分の存在を大切にされている感覚を作る。逆に、話を聞いてもらえないと、自分はどうでもいい存在なのかという感覚になる。何かをしてあげることより、ちゃんと聞くことの方が、大事にされている感覚を作ることが多い。
32歳の男性会員、拓海さんは彼女から大事にされていないと言われて困っていた。プレゼントもしているし、デートも計画している、何が足りないのかと。話を聞いていくと、彼女が話しているときにスマホを見ていることが多かったとわかった。何かをしてあげることはできていたけど、話を聞くという基本ができていなかった。
相手の変化に気づく
髪を切った、ネイルを変えた、少し疲れている、元気がない。こういう変化に気づくことが、彼女を大事にする態度の一つだ。気づくことは、相手をちゃんと見ているという証拠だ。
気づいてもらえることは、自分が関心を向けられている感覚を作る。誰も気づかない小さな変化に気づいてもらえると、ちゃんと見てくれていると感じる。この積み重ねが、大事にされている実感になる。
感謝と謝罪をちゃんと言葉にする
何かしてもらったときにありがとうと言う、悪かったときにごめんと言う。この基本的な言葉を、ちゃんと言葉にすることが、彼女を大事にする態度だ。
感謝や謝罪を当たり前として省略すると、相手は雑に扱われている感覚になる。言わなくてもわかるだろう、ではなく、言葉にすることが大事だ。言葉にされることで、相手は自分の行動が受け取られている、自分の気持ちが届いていると感じる。
約束を守る
小さな約束でも守ること、これが彼女を大事にする態度の一つだ。連絡すると言ったら連絡する、会う約束を守る、言ったことを実行する。小さな約束の積み重ねが、信頼を作る。
小さな約束を軽く扱う男性は、大きな場面でも同じパターンが出ると相手に思われる。逆に、小さな約束をちゃんと守る男性は、信頼できる人だと感じられる。約束を守ることは、相手を大切に思っている証拠として伝わる。
彼女を大事にする行動、現場で見てきたもの
困っているときに、自分のことを後回しにできる
彼女が困っているとき、しんどいとき、自分の都合を後回しにして動けるかどうか。これが彼女を大事にする行動の核心だ。
元気なときに優しくすることは誰でもできる。でも彼女が体調を崩したとき、落ち込んでいるとき、自分が忙しくても駆けつけられるか。自分のことより相手を優先できるか。ここに本気度が出る。
相談所で女性会員から、大事にされていると感じた瞬間を聞くと、困っているときに来てくれた、という話がよく出てきた。大げさなことじゃない、でも自分のしんどいときに動いてくれたことが、何より大事にされている実感を作っていた。
彼女の時間や人間関係を尊重する
彼女が友人と過ごす時間、仕事に使う時間、一人の時間を尊重することが、彼女を大事にする行動だ。束縛しない、行動を制限しない、彼女の世界を狭めない。
彼女の人生全体を尊重できる男性は、彼女を一人の人間として大切にしている。逆に、自分との時間だけを求めて他を制限する男性は、彼女を所有しようとしているように見える。尊重と所有は別物だ。
彼女の気持ちを優先する場面を作る
デートの行き先、食事の場所、休日の過ごし方。これらを毎回自分が決めるんじゃなく、彼女の希望を優先する場面を作ることが、大事にする行動だ。
全部彼女に合わせる必要はない。でも彼女の希望を聞いて、それを優先する場面があることが、大切にされている感覚を作る。自分の都合だけで物事が進むと、彼女は自分の存在が軽く扱われていると感じる。
大事にしているつもりが伝わらない理由
自分基準の大事にするをしている
大事にしているつもりが伝わらない一番の理由は、自分が大事だと思うことをしているけど、相手が求めていることをしていないからだ。
プレゼントを大事にすることだと思っている男性が、プレゼントをしているのに、彼女は話を聞いてほしかった。自分基準の大事にすると、相手が求める大事にされるがずれている。
拓海さんがまさにこれだった。彼が大事にすることだと思ってやっていたことと、彼女が求めていたことがずれていた。彼女が求めていたのは、話を聞いてもらうことだった。それに気づいてから、彼の態度が変わり始めた、と後から報告を受けた。
相手が何を求めているかを聞いていない
大事にしているつもりが伝わらないとき、相手が何を求めているかを聞いていないことが多い。何をされると嬉しいか、何を大事にされたいか。これを聞かずに、自分の思う大事にするをやっている。
相手が求めることは、相手によって違う。話を聞いてほしい人、一緒にいる時間がほしい人、言葉で愛情を伝えてほしい人。相手が何を求めているかを知ることが、大事にすることの出発点だよ。
