自己中な女性と、わがままな女性は別物だ
わがままは、自分の欲求を相手に伝える行為だ。食事の場所を決めたい、デートのプランに口を出したい、好みを主張したい。これは関係の中で自分を表現しているだけで、必ずしも問題じゃない。むしろ意見を言えない女性より、わがままを言える女性の方が、関係が長続きしやすい場合がある。
自己中は違う。相手の存在を考慮せずに動く状態だ。自分の欲求を通すことへの執着があって、相手がどう感じるかへの想像が働かない。わがままとの違いは、相手への配慮があるかどうかだ。結婚相談所でアドバイザーをやってきて、自己中と判断された女性会員と、わがままだけど愛されている女性会員を何人も見てきた。その差は何だったのか。
自己中な女性が量産されやすい背景
自己中な女性は生まれつきそうだったわけじゃない場合が多い。育った環境、過去の関係の中で作られていることが多い。
何でも思い通りになってきた環境で育った場合、または過去の関係で相手が全て合わせてくれてきた場合、自分の欲求を通すことへの抵抗感が育ちにくい。これが大人になってからの自己中な行動パターンとして出てくる。
本人に悪意があるわけじゃない場合が多い。でも結果として、周囲を消耗させる。
自己中な女性の特徴、具体的に出てくる行動
待てない
自己中な女性の特徴として、待てないことが挙がる。連絡の返信が少し遅れると不機嫌になる、予定が少し変わると怒る、自分が思ったタイミングで物事が動かないと感情が出る。
待てないのは、相手の事情を想像する余地が薄いからだ。相手が忙しいかもしれない、事情があるかもしれない、という発想より先に、なぜ自分の要求に応えてくれないのかという感情が来る。
相談所でお見合い後のフィードバックに、連絡の返信が遅いと怒られた、という報告が来たことが何度かあった。お見合いから数時間で返信を求められていた。相手の事情を考える前に、自分の期待が先に来ている状態だ。
謝らない、または謝り方がおかしい
自己中な女性は、自分が悪かったと認めることへの抵抗が強い場合が多い。謝らない、または謝っても私は悪くないけど、という前置きがつく。謝罪の形を取りながら、実質的に謝っていない。
これは自己防衛の強さから来ていることが多い。自分が悪かったと認めることが、自分の価値を下げることと繋がっている感覚がある。だから謝れない。
28歳の女性会員、凛さんは交際が破談になった理由を聞くと、私は悪くなかった、という話が最初に出てきた。掘り下げていくと、相手への配慮が欠けていた場面が何度かあったことが見えてきた。でも本人の中ではそれが見えていなかった。自分が悪かったという認識を持てない状態が、謝れないという行動に出ていた。
相手の話への関心が薄い
会話の中で、相手の話への関心が薄く、自分の話が中心になりやすい。質問しても答えを聞く前に次の話題に移る、相手が話しているのに被せてくる、話の結論を相手が言い終わる前に決めてしまう。
これは意識してやっているわけじゃない場合が多い。相手の話を聞く、という動作に意識が向く前に、自分の感情や考えが先に出てしまう。
相談所のお見合いで、男性会員から毎回自分の話しか聞けなかった、という感想が来る女性会員がいた。本人に伝えると、えっ、聞いていたつもりでしたけど、という反応だった。自分では聞いているつもりで、実際には聞けていない。これが自己中な人の特徴の一つでもある。
自分の感情が基準になっている
自己中な女性は、自分の感情が判断の基準になっていることが多い。私が嫌だから、私が不快だから、私がそう思ったから。これが行動の根拠になる。相手がどう感じるかより、自分がどう感じるかが先に来る。これ自体は人間として自然なことだ。でも関係の中でこれだけが基準になると、相手は常に合わせ続けることになる。合わせ続けることへの限界が、関係の終わりになっていく。
自己中な女性との関係で起きること
最初は気にならないが、じわじわ来る
自己中な女性との関係は、最初は気にならないことが多い。むしろ、はっきりしていて付き合いやすいと感じる男性もいる。でも時間が経つにつれて、じわじわと消耗が始まる。
自分の意見が通らない、相手の感情に振り回される、配慮が一方通行、という積み重ねが数ヶ月後に出てくる。最初は大丈夫だったのに、という別れ方が、自己中な女性との関係に多い。
合わせ続けた男性が先に限界を迎える
自己中な女性と長く付き合う男性は、合わせ続けた結果として限界を迎えることが多い。最初は合わせていた、それが関係を維持するためだと思っていた。でも合わせることが当然になっていって、自分の感情や意見を出す場所がなくなっていく。
ある男性会員が、付き合っていた女性への愚痴を話してくれた。最初は可愛いと思っていたわがままが、今は全部しんどい。でも言うと機嫌が悪くなるから言えない。自分が我慢すればいいと思っていたら、限界が来た、と。この状態になってからの関係の修復は、相当難しい。
わがままだけど愛されている女性との決定的な差
相手への感謝と配慮がある
わがままを言いながらも愛されている女性には、感謝と配慮が自然に出てくる。わがままを聞いてもらったとき、ありがとう、という言葉が自然に出る。相手が疲れていたら、自分のわがままを引っ込めることができる。
わがままと自己中の一番大きな差がここだ。感謝と配慮があるわがままは、関係を壊さない。感謝も配慮もない自己中は、関係を少しずつ削っていく。
自分のわがままを自覚している
わがままだけど愛されている女性は、自分がわがままだという自覚を持っていることが多い。私ってわがままだよね、と自分で言える。この自覚が、相手への配慮につながる。
自己中な女性は、自分が自己中だという自覚が薄い場合が多い。だから修正が起きにくい。自覚があるかどうかが、関係の中での行動を変える。
凛さんは活動を続ける中で、少しずつ変わっていった。きっかけは、相談所での面談で自分の行動パターンを客観的に見る機会が増えたことだった。私って相手のこと考えてなかったかも、という言葉が出てきたとき、あ、気づき始めたなと思った。その後の凛さんの行動は、少しずつ変わっていった。
自己中な女性との付き合い方
全部合わせようとしない
自己中な女性と付き合うとき、全部合わせようとすることが一番まずい。合わせ続けると、その状態が当然になっていく。相手の自己中なパターンを、こちらが維持させてしまうことになる。
合わせられないことは、合わせられないと伝える。嫌なことは嫌と言う。これが最初にできていないと、後からできなくなっていく。
感情的に指摘しない
自己中な行動を指摘するとき、感情的にやると相手の防衛が上がる。あなたは自己中だ、という言い方は、相手の自己防衛を刺激して、逆に認めにくい状態を作る。
私はこう感じた、という自分の感情の話として伝える方が、相手に届きやすい。あなたが悪いという話ではなく、こういうときに自分がしんどくなる、という形にすることで、防衛を刺激せずに伝えることができるよ。
