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垢抜けとは?女性が垢抜ける近道、洗練されるには?

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保育園の送りの帰り、コンビニのガラスに映った自分にギョッとした。
毛玉の浮いたフリース、ゴムでひとつに結んだ髪、素顔に眼鏡。
(誰、このくたびれた人…)
その朝、4歳の娘に突然こう言われていた。
ママって、いつも同じお洋服だね。
垢抜けたい、なんて口にするのも気恥ずかしい年齢になっていた。

垢抜けとは何か、どうすれば垢抜けるのか。
調べると、眉を整える、髪色を明るくする、流行を取り入れる、と並ぶ。
どれも、何かを足す話ばかり。
でも、相談所でお見合い写真の撮り直しに何十回と付き添ってきた私は、知っている。
垢抜けの近道は、足すより抜くほう。
言葉のとおり、体にこびりついた垢を落とすことなんです。

目次

垢抜けとは、女性にこびりついた昔の正解が抜けること

垢抜けの意味は、野暮ったさが落ちて洗練されること

垢抜けは、もとは文字どおり、垢が落ちてさっぱりすること。
そこから、見た目やふるまいが洗練された様子を指すようになった。
女性に使う時は、顔立ちは同じなのに雰囲気が一段上がった、という場面が多い。
久しぶりに会った同級生が、見違えるほど垢抜けていた。
引っ越して1年で、服の選び方が垢抜けた。
反対の言葉は、野暮ったい、あか抜けない、芋っぽい。
近い言葉には、洗練、都会的、こなれ感がある。
こなれ感は着こなしの余裕、垢抜けは野暮ったさが消えた状態そのもの。
ここで素通りされやすいのが、垢という字。
垢は、お店では売っていない。
自分の体に、時間をかけて溜まっていくものです。

女性の垢は、たいてい昔うまくいった自分

お見合い用の写真を一緒に選んでいると、垢の正体はだいたい同じだった。
20歳の頃に覚えた眉。
大学時代、みんなに褒められた髪型。
新入社員の頃に買いそろえたメイク道具。
どれも、その時は正解だった。
だから、手放せない。
垢抜けない人に、怠け者はほとんどいない。
むしろ、昔の成功に律儀なだけ。
(耳が痛い。私のフリースも、産後すぐの正解だった)

垢抜けたね、と言われたら素直に受け取っていい

垢抜けたね、と言われて、複雑な気持ちになる人もいる。
じゃあ前はダサかったってこと?
私も同窓会で言われて、内心むくれた口です。
(顔には出していない、はず)
あれは、今のあなたと見た目がかみ合っている、という意味の褒め言葉。
前の自分を否定された、と身構えなくていい。
ありがとう、で受け取っておけばいい。
逆に人に言う時は、垢抜けたね、より、その髪似合うね、のほうが角が立たない。

垢抜けた女性と垢抜けない女性、差が出るのはどこか

垢抜けた女性の特徴は、今の自分に合わせていること

垢抜けた女性の特徴を挙げると、美意識が高い、おしゃれ、自信がある、となりがち。
でも面談室で見てきた垢抜けた人は、意外と地味だった。
共通点は、全部が今の年齢と暮らしに合っていること。
眉の形も、髪の長さも、服のサイズも、去年の自分じゃなく今の自分に合わせてある。
高い服を着ている人ほど洗練されて見える、というわけでもない。
量販店の無地のシャツでも、肩が合っていれば、ちゃんと垢抜けて見える。
私が担当した中で、群を抜いて洗練されていた41歳の女性。
服はいつも紺のワンピースで、メイクは驚くほど薄かった。
その代わり、髪も眉も爪も、毎月きちんと手が入っていた。
垢抜けは、派手さじゃなく手入れの頻度に出る。

垢抜けない女性は、ダサいのではなく止まっている

垢抜けない女性の特徴としてよく言われるのは、メイクをしない、服に無頓着、髪が地味。
私の見てきた現場は、少し違った。
メイクも服も、手は抜いていない。
なのに、どこか古い。
細すぎる眉、毛先まで傷んだロング、肩の落ちたジャケット。
時計の針が、ある年で止まっている。
そして案外多いのが、流行の全部のせ。
新作のアイシャドウも、話題の髪色も、今年の柄も、全部一度に身につける。
足し算の行き過ぎも、垢の一種です。

垢抜けない原因は、自分の顔を見慣れすぎていること

垢抜けない原因で厄介なのは、自分の顔に目が慣れていること。
毎朝見ている顔は、変化にも劣化にも気づきにくい。
スマホのインカメラは左右が反転しているうえに、角度も自分好み。
確かめるなら、人に撮ってもらった写真のほうがいい。
写真スタジオで、初めて自分の横顔を見て固まる女性会員は少なくなかった。
他人の目は、自分では見えない垢を見つけてくれる。

男性が見ているのは、垢抜けより清潔感

婚活の現場から、ひとつ断言できる。
男性会員が女性の写真で見ていたのは、垢抜け度じゃない。
髪の艶、爪の先、靴のかかと、ブラウスのしわ。
清潔に見えるかどうか、が先に来る。
流行のメイクの細かな違いは、正直言って、ほとんど伝わっていない。
髪を10センチ切っても、交際相手の男性はまるで気づかない。
そんな報告を、何度受けたことか。
垢抜けは、女性同士の目線で測られやすい物差し。
恋愛が目的なら、まず清潔感の垢から落とすほうが早い。

女性が垢抜ける方法は、足すより抜く

眉は、20歳で覚えた描き方を抜く

顔の印象を一番大きく変えるのは、眉。
更新が止まりやすいのも、また眉です。
細眉が流行った世代は細いまま、太眉の世代は太いまま。
自分で描き方を変えるのが怖いなら、一度だけ眉サロンでプロに整えてもらう。
相談所では、写真撮影の前に眉サロンへ行ってもらうのが定番だった。
仕上がった写真を見て、本人が別人かと二度見したほど!
形を覚えたら、あとは自分で真似すればいい。

髪は、色を変える前に傷んだ毛先を抜く

垢抜ける方法で、髪を明るい色に染める、もよく挙がる。
先に手をつけたいのは、毛先のほう。
傷んで広がった毛先は、髪全体を疲れて見せる。
色を変えるより、5センチ切るほうが、印象はずっと変わる。
相談所に、大学時代からのロングを守り続けていた38歳の女性がいた。
勧めても、なかなか切ろうとしない。
この髪、昔は褒められたんです、と。
説得の末に肩までのボブにした日、彼女は美容院の椅子の上で泣いた。
まさか、髪で泣かれるとは。
次のお見合いから、申し込みの数が目に見えて伸びた。
ボサボサに見えていた原因は、量でも色でもなく、長さだったんです。

肌は、隠すより整える

垢抜けたと感じる変化に、肌のつやを挙げる人も多い。
くすみや毛穴を隠そうとファンデーションを重ねる人ほど、肌は重たく見える。
隠す量を減らして、保湿と日焼け止めだけは毎日続ける。
地味だけれど、半年たつと写真の写り方が変わってくる。
あとは、睡眠。
(これについては、夜中に3回起こしてくる4歳児に言ってほしい)
寝不足の顔こそ、厚塗りより、薄いベースに血色を少し足すほうが元気に見える。

服は、毛玉と伸びとサイズ違いを抜く

服は、新しく買う前に、手持ちから3種類を抜く。
毛玉が浮いたニット。
首元が伸びたTシャツ。
サイズが合っていない服。
この3つが一枚でも入ると、どんなに今年らしい服でも、全体が古びて見える。
体型をどうにかするより、サイズを今の体に合わせるのが先。
黒ばかりのクローゼットなら、顔まわりに一枚だけ白を足す。
抜いたあとに足すのは、それくらいで十分。

メイクは、足しすぎた線と光を抜く

メイクの垢は、ほとんどが足しすぎから生まれる。
目を大きく見せたくて引いた、太いアイライン。
キラキラに盛った涙袋。
くまを隠したくて重ねた、コンシーラー。
撮影の前日、アイラインを半分の太さにした女性がいた。
写真館のカメラマンが、思わず手を止めて顔を見直したほど。
線を一本抜いただけで、目元はむしろ大きく見えた。
足すのは簡単でも、抜くのには勇気がいる。
垢抜けに本当に要るのは、たぶんこの勇気だと思う。

コスメを買い足す前に、ポーチの中身を半分にする

垢抜けたいと言って、新作コスメを紙袋いっぱい抱えてきた32歳がいた。
面談室の机で、まずポーチの中身を全部出してもらった。
リップが11本、3年前のマスカラ、使いかけのパレットが5つ。
新しいものを足す前に、手元にあるものが多すぎた。
毎日使うものだけ残したら、ポーチは半分の厚さになった。
道具が減ると、メイクの迷いも減る。
毎朝同じ手順で仕上がる顔には、ぶれがない。
(紙袋の新作は、未開封のまま妹さんに譲られた)

姿勢と表情は、お金をかけずに抜ける

猫背、への字の口、スマホを見下ろす角度。
これも、知らないうちに体に溜まった垢です。
写真を撮る時だけ笑う人は、ふだんの顔が思ったより硬い。
電車の窓に映る姿を、一日一回だけ確かめる。
口角を上げるより、肩を下げて首を伸ばすほうが、表情は先にゆるむ。
お金のかからない垢抜けの中では、これが最短。

小物は、くたびれたものから抜く

すり減った靴のかかと。
角の擦れたバッグ。
ひびの入ったスマホケース。
持ち物の劣化に、本人はなかなか気づけない。
毎日目にしているせいで、傷みが景色に溶けてしまうんです。
一度に全部そろえ直さなくていい。
一番くたびれたものを一つだけ、新しくする。

憧れの人の真似は、一か所だけ借りる

憧れの人を真似る、という手も人気がある。
ただ、全身を丸写しすると、たいてい仮装になる。
顔立ちも骨格も違うのだから、当然といえば当然。
真似するなら、一か所だけ。
眉の形か、髪の長さか、服の色か。
一つだけ借りて、残りは自分のまま。
借り物が一つなら、そのうち自分のものになる。
女優の前髪の幅だけ借りた人は、3年たった今も同じ前髪でいる。

お金をかけるなら、眉と髪の二か所だけ

垢抜けにお金をかけるなら、場所は二つでいい。
眉サロンと、腕のいい美容師。
どちらも顔まわりで、毎日人の目に入る場所。
服やコスメを10点買い足すより、この二つに一度ずつ払うほうが、変化ははるかに大きい。
美容師には、垢抜けたい、より、手入れが楽で今の顔に合う形に、と頼む。
注文が具体的なほど、プロの腕は生きる。

垢抜けを一度きりで終わらせないために

垢は、また溜まる。年に一度の棚卸しを

一度垢抜けても、垢はまた少しずつ積もる。
年齢も、暮らしも、似合うものも、毎年わずかにずれていくから。
私が勧めたいのは、年に一度の棚卸し。
誕生日の朝に、眉、髪、服、靴、メイクを順に点検する。
去年のまま置き去りのものを、一つ見つけて抜く。
結局、溜めてから一気にやるより、ずっと楽です。
年末の大掃除と同じ。

変えた直後の2週間は、元に戻したくなっても待つ

髪を切った、眉を変えた。
その直後に誰より落ち着かないのは、たぶん本人。
鏡を見るたびに、前のほうがよかった気がしてくる。
職場で、何かあった?と聞かれて、さらに揺らぐ。
相談所でも、ボブにした翌週に、伸ばしたいです、と連絡してくる会員さんは多かった。
私がお願いしていたのは、2週間だけ待つこと。
見慣れない、と、似合わない、は別物。
2週間たつと、目のほうが新しい自分に追いついてくる。
周りの、何かあった?も、そのころには、似合うね、に変わっている。

30代、40代の垢抜けは、若さを足すことじゃない

年齢を重ねるほど、垢抜けたい気持ちは若く見られたい願いと混ざりやすい。
若さを足そうとするほど、垢抜けからは遠ざかる。
20代の服を着た40代は、若く見えるより、時が止まって見える。
44歳の女性は、お見合いにいつも膝上丈のスカートで来ていた。
膝が隠れる丈に替えただけで、お相手からの感想が、かわいい、から、素敵な人、に変わった。
大人の垢抜けは、今の年齢にきちんと追いつくこと。
白髪をどう扱うか、今の肌に合う化粧品は何か。
今の自分を、今の道具で整える。
何歳でも、それがきれいに見える近道です。

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