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婚活の断り方と例文。理由を書いた人から順に揉めます

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目次

面談室で、断りの文面を三日考えていた人

断りたいんですけど、どう書けばいいですか。
この相談、七年間で何回受けたか分かりません。

持ってくる人はだいたい、すでに下書きを持ってる。それを見せながら、これだと冷たいですかね、と聞いてくる。三日かけて書き直して、まだ送れていない。ひどい人は一週間。

その間、相手は連絡を待ってるんですよ。
待たせた分だけ優しくなるわけじゃないのに。

理由を書くと、交渉が始まる

最初に、いちばん大事なところを。
断りに理由を書いてはいけません。

書いた瞬間、そこが反論の的になる

価値観が合わないと思いました、と書く。
返ってくるのは、どのあたりですか、直します、です。

仕事が忙しそうで、と書けば、調整できます、と返る。
距離が遠くて、と書けば、引っ越します、と言われた例すらありました。実話です。

理由というのは、潰せる形をしてるんですよ。
出した瞬間に、潰す作業が始まる。相手は必死なので、当然そうする。そして、その往復のあいだじゅう、あなたは何度も断らされることになる。

一回で終わらせたいなら、掴む場所を作らない。これに尽きます。

相談所が仲人を挟む理由は、優しさじゃない

結婚相談所では、交際終了の連絡を本人同士でやり取りさせません。必ずアドバイザーが間に入る。
きれいな理由で説明されがちだけど、実態は違います。

本人にやらせると、こじれるから。
それだけです。

私は何百回、断りの伝達をやってきました。伝えるとき、理由は絶対に細かく言いません。お相手はご縁がなかったという判断です、で終える。冷たいでしょ。でも、あれがいちばん被害が少ない。

アプリや知人の紹介で、間に誰もいない状態で断る人は、自分でその役をやることになる。だから、仲人が使っている型をそのまま真似したほうが早いんですよ。

そのまま使える文面、三つ

探しているものを出します。加工せずに使ってもらって構いません。

一度会って終わりにする場合

先日はお時間をいただき、ありがとうございました。
悩みましたが、今回はご縁がなかったということで、次にお進みいただければと思います。
お会いできてよかったです。どうぞお元気で。

これだけ。
短いと不誠実に見えますか。見えません。長さは誠実さと関係ないので。むしろ長文は、読むほうに作業をさせる。フラれながら四百字読まされる身になってほしい。

どうぞお元気で、を入れておくのがコツです。この一言があると、扉が閉まった音がする。曖昧に終わらない。

何度か会ったあとで終える場合

何度もお会いする中で考えていたのですが、私のほうからお付き合いを続けていくのは難しいと感じています。
楽しい時間をいただいたのに、こういうお返事になってしまって申し訳ありません。
自分で決めたことなので、理由はうまく説明できません。
ここまでありがとうございました。

理由は説明できない、と正面から書いてしまう。これが効きます。
隠しているのではなく、説明しないと宣言している状態。食い下がる余地が消える。

申し訳ありませんは、一回だけ。二回以上入れると、相手の中で怒っていい空気が生まれます。謝りすぎた人が詰められる場面を、私は何度も見てきました。

それでも食い下がられたときの、二通目

ここが実は一番需要がある。一通目で終わらない相手がいるので。

お気持ちはありがたいのですが、決めたことは変わりません。
これ以上お返事はできませんので、どうかご理解ください。

二行で切る。
理由の追加説明は絶対にしない。ここで一言でも足すと、また往復が始まります。

三通目が来たら、返さない。失礼じゃありません。二回明確に伝えた時点で、あなたの義務は終わってます。それでも送ってくる人は、返信が欲しいんじゃなくて反応が欲しいだけなので。

炎上覚悟で言います。断りは早いほど優しい

丁寧さの話ばかり書いてきたけど、実は文面より効くものがあります。
速度です。

悩んでいる三日間、相手は期待を育ててる

断ると決めてから送るまでの時間、あなたは相手を思いやっているつもりでいる。
向こう側で何が起きているか考えたことありますか。

返事が来ない、まだ悩んでくれている、脈があるかもしれない。
三日あれば、人はそこまで妄想します。次に行く店まで調べ始める人もいる。

その状態で届く断りが、どれだけ痛いか。
翌日にあっさり届く断りのほうが、ずっと軽傷です。落差が小さいので。

一週間かけた丁寧な文が、いちばん恨まれた

実際にあった話を書きます。
三十代の女性会員が、交際終了を決めてから一週間、どう伝えるか悩み続けていた。優しい人だったんです。相手を傷つけたくなくて、文章を何度も直していた。

その一週間で、男性側は次の予定を立てていました。旅行の話まで進めていた。
届いた断りの文面は、丁寧で、長くて、彼のいいところを三つ書いてあった。

男性からの返答は、荒れました。
なぜもっと早く言わなかったのか、と。

(優しくしようとしたことが、加害になるのか…)
あのときの彼女の泣き顔、いまだに覚えてます。

文面の良し悪しなんて、二日以内に送るという条件の前では誤差なんですよ。迷うくらいなら、下手な文でいいから早く出して。

入れてはいけない言葉

定番だけど機能していない表現を、名指しで潰しておきます。

いい人すぎて、は最悪の部類

あなたはいい人なのに私が釣り合わない。この型、いちばんよく見ます。
言われた側がどう受け取るか。

嘘をつかれた、と受け取ります。
いい人だと思っているなら断らないはずでしょ。矛盾しているのが一目で分かるから、優しさじゃなく手抜きに見える。

男性会員が断られたあとの面談で、いちばん不機嫌になるのがこの文面でした。ばかにされている気がする、と。
褒めながら断らない。褒めるなら別の機会に。

また機会があれば、を書いたら負け

これは断りじゃなく、保留です。
書いた本人は緩衝材のつもり。受け取った側は、可能性が残っていると解釈します。実際、半年後に連絡してくる人がいる。

似た地雷が、お友達からなら、と、今は仕事に集中したくて。
どちらも、条件が変われば可能だと言ってるのと同じ。時期をずらして再挑戦してくる人を生むだけです。

終わらせる文には、未来の話を入れない。ここは徹底して。

ご縁がなかった、は使っていい

逆に、便利なので使い倒していい表現もあります。ご縁がなかった、がそれ。
中身がないと批判されがちだけど、中身がないことに意味がある。誰のせいでもない形にできるので。

あなたに欠点があったからでも、私が優れているからでもない。ただ、組み合わせが成立しなかった。それだけを伝える言葉として、これ以上のものを私は知りません。婚活の場で生き残ってきた表現には、それなりの理由がある。

断られた側に回ったときのために

逆側も書いておきます。断る回数と断られる回数は、結局ほぼ同じになるので。

理由を聞き返した人で、得をした人はいない

断りを受け取って、理由を教えてください、と返す人がいます。気持ちは痛いほど分かる。改善したいんですよね。

でも、返ってきません。返ってきたとしても本当のことじゃない。
それより深刻なのは、聞き返したという事実が相手の記憶に残ることです。断りにくい人、という評価が付く。婚活の界隈は、思っているより狭い。同じ相談所の中で噂は回ります。

受け取ったら、承知しました、ありがとうございました。これだけ返して終わる。
この一通を出せる人は、次のお見合いの通過率まで変わっていました。関係ないようで、繋がってるんですよ。態度は全部どこかに出るので。

断られた回数を、自分の点数だと思わない

現場で断られ続けた会員に、必ず言っていたことがあります。
あれは選考結果じゃなく、組み合わせの記録です、と。

実際、二十連続で断られた男性会員が、二十一人目と成婚した例があります。本人は何も変えていなかった。写真も自己紹介も同じ。
変わったのは、目の前に座った人だけでした。

私が二十七歳で送った、いちばんひどい断り文

最後に、自分の恥を書いて終わります。

アドバイザーになる前の話です。知人に紹介された人と二回会って、断ることにした。
悩みに悩んで、私が送った文がこれでした。

今、自分のことで精一杯で、誰かとお付き合いできる状態じゃないんです。落ち着いたら、また。

嘘です。全部。
状態も何も、単にピンとこなかっただけ。自分を悪者にしない書き方を選んだつもりでした。

四ヶ月後、その人から連絡が来ました。
そろそろ落ち着きましたか、と。

血の気がすうっと引いたのを覚えてます。自分がまいた種でしょ。四ヶ月ものあいだ、あの人に待つ理由を与えていたのは、私が書いたあの二行だった。
二回目の断りは、最初より百倍きつかった。はぁ…と息を吐きながら打った、あの夜の感触が残ってる。

その後アドバイザーになって、同じ形の文面を会員さんが書いているのを見るたびに止めました。それ、四ヶ月後に自分に返ってきますよ、と。実体験なので説得力だけはあった(笑)

断り文に優しさを盛るほど、終わりが遠のく。
今日中に出せる短い文があるなら、それでいい。相手が欲しいのは美しい文章じゃなく、次に進むための合図なので。

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