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顔を近づける男性心理は近づいた後の一秒で全部わかる

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資料を覗き込んできた顔が、思っていたより近い。
息がかかりそうな距離で、彼が普通に喋り続けている。こっちは心臓がばくばくして、内容が一ミリも入ってこない。

目次

接近そのものに、意味はほとんど乗っていない

距離の感覚は、育った環境で三十センチ違う

まず身も蓋もない話から。
人と人の適正距離は、生まれ育った土地と家庭でかなり変わります。関西の下町育ちの男性会員と、地方の一軒家育ちの男性会員。同じ会話をしても、体の位置が全然違う。
兄弟が多い家で育った人は近い。一人っ子で個室があった人は遠い。営業を長くやっている人は近い。研究職の人は遠い。
面談していると露骨に出るんですよ。テーブル越しに身を乗り出してくる人と、背もたれから一度も離れない人。どちらも私に好意なんかありません。当然です。
だから接近だけを取り出して脈を測るのは、身長で性格を測るようなもの。判定材料として弱すぎる。

それでも、あなたの心拍は正しい

とはいえ、です。
文化差があるからといって、あなたが感じたざわつきを無視しろとは言いません。むしろ逆。
近づかれた瞬間、体が反射的に固くなった。肩が上がった。息を止めた。この反応は、頭で考えるより先に出ます。あとから理屈で打ち消さないほうがいい。
女性会員から距離の相談を受けたとき、私が最初に聞いていたのは、そのときどう感じましたか、でした。嬉しかった、と答える人と、うまく言えないけど、と口ごもる人。後者が口ごもった相手との交際は、たいてい半年以内に終わっています。
体は先に知っている。言葉が追いつかないだけで。

好意で近づいた男は、近づいたあと自分が壊れる

本気の人は、接近を維持できない

これが今日の本題です。
好意があって顔を近づけた男性、次に何が起きるか。自分の心拍が上がります。当たり前ですよね、こっちも緊張しているので。
結果、耐えられずに離れます。かなり不自然な速度で。急に姿勢を戻す、意味もなくペンを触る、話題が飛ぶ、笑いどころでない場所で笑う。
接近と、その後の挙動不審。この組み合わせが本物のサインです。
逆に、近づいたままの姿勢で平然と喋り続けられる人。この人は緊張していません。緊張しないということは、その距離が初めてではないということ。
好意の証拠は接近そのものではなく、接近を維持できない不器用さのほうにあります。

三秒で離れた男性会員が、成婚するまで

39歳の男性会員がいました。交際三か月目、女性会員から報告が来たんです。彼、急に顔近づけてきて、すぐ離れたんですけど、と。
状況を聞いたら、カフェで彼女の手元の本を覗き込んだだけ。距離が縮んだ瞬間、彼は三秒で背もたれまで戻って、そのあと十分ほど水を飲み続けていたそうです。
彼女、笑いながら、あれ何だったんですかね、と言っていました。
本人と面談したときに、それとなく聞いてみました。返ってきた答えが、近づいてから自分の顔が近いことに気づいて、心臓が変になりました、でした。
四十手前の男が、水を飲み続けて心を鎮めている。かわいいでしょ。二人は五か月後に成婚しました。
不器用な接近は、こういう形で残ります。かっこよくないんですよ、本物は。

近づく技術を持っている人が、実際にいる

耳元、二の腕、正面ではなく斜め

距離の詰め方を技術として持っている男性は実在します。
特徴があります。まず、正面から来ない。斜めか後ろから来る。正面は警戒されると知っているので。
騒がしい場所を選ぶ。聞こえないという口実が発生するから、耳元に近づく理由が自動的に作れる。
そして、近づいたあと、あなたの反応を見ています。ここが決定的な違い。好意で近づいた男は自分の心臓で手一杯です。観察している余裕なんてない。
目が動いているかどうか。分かりますよ、意外と。

接近が上手い会員ほど、交際は短命だった

数字の話をします。担当していた範囲で、距離の詰め方が滑らかな男性会員。お見合いの成立率は高い。交際初期の評判も良い。
成婚率は低かった。はっきり低い。
理由は、女性側が二か月目あたりで違和感を言語化するからでした。終了理由に書かれる言葉が、みんな似ています。手慣れている感じがした、と。
一人、印象的な男性がいました。距離の詰め方が完璧で、四人連続で交際まで進んで、四人全員に二か月で切られた人。
面談で聞いたら、心底不思議そうにこう言ったんです。嫌がられてはいないはずなんですけど、と。
そこですよ。嫌がられていないことを確認しながら近づいている時点で、それは実験なんですよ。

唯一の判定装置は、あなたが引いたときにある

十センチ下がってみると、答えが出る

実践的なところを書きます。判定方法はひとつだけ、シンプルです。
近づかれたら、少し下がる。露骨に避けなくていい。飲み物を取るふりでも、体をずらすだけでもいい。十センチくらい。
好意で近づいた人は、あなたが下がった瞬間、ぴたっと止まります。そして、たいてい距離を戻します。相手の反応が怖いので。
技術で近づく人は、下がった分だけ埋めてきます。会話を続けたまま、自然に。三回やって三回とも埋まったなら、それは意図です。
この一連、言葉を一切使いません。だから角も立たない。相手が善意の距離感バグ持ちだった場合も、傷つけずに済む。
女性会員には全員にこれを教えていました。効きます、驚くほど。

近すぎますと言えた人は、そのあと楽になった

言葉で言うのが正解になる場面もあります。職場が典型ですね。
交際とは別に、職場の距離で悩んでいる方から相談を受けたことがあります。悪気がなさそうだから言えない、と。
私が勧めたのは、感情を抜いた事実だけの一言。近いです、ではなく、あ、ちょっと下がってもらっていいですか、資料が見づらくて。
理由を別の場所に置くと、相手は反論できません。嫌ですと言うと関係の話になるけど、見づらいと言うと作業の話になるので。
彼女、翌週報告に来ました。言ったら、あ、すみませんって普通に下がりました、と。
拍子抜けしていましたよ。三か月悩んだのに(笑)。
そういうもんです、たいてい。

近いことより、遠いことのほうが難しい

近づいてこない男性は、脈がないわけじゃない

全然近づいてこない、体が触れそうになると避ける。これで悩む女性、本当に多かった。嫌われていますよね、と泣きそうな顔で言われる。
違います。触れることの意味を重く見積もりすぎている人がいるんですよ。一線を越えたら戻れないと本気で思っている。
そういう人は、距離ではなく別の場所に好意を出します。予定を先に押さえる。傘を持ってくる。あなたが前に言ったことを覚えている。
好意の表現形式は一人ずつ違うのに、距離という一種類の物差しで測ろうとするから読み違えるんですよね。

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