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好きな食べ物を聞かれた時の答え方|正解はラーメンじゃない

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その質問、食べ物の話じゃない

好きな食べ物ってなんですか。
初対面でだいたい三番目くらいに来るやつ。
そこで焦る。
ラーメンって言ったら安っぽい? でも本当に好きだし
無難に和食と答えて、会話が三秒で終わる。あの気まずさ、経験ある人多いでしょう。
結婚相談所で七年、お見合いの近い聞き取りを何百件とやってきた身として断言します。
この質問は情報収集じゃありません。
相手は、あなたと食事に行く場面を想像しようとしてる。それだけ。
つまり求められているのは食べ物の名前じゃなく、あなたと過ごす一時間の映像です。

名詞で答えると、会話が死ぬ

まず失敗パターンから。
寿司です。
イタリアンですね。
甘いものが好きです。
どれも答えとしては正しい。でも、返す側が困る。
名詞だけ渡されると、次に何を聞けばいいか分からなくなるんですよ。
そこから、じゃあどこの寿司屋が、みたいな話に無理やり広げることになる。あれ、相手が頑張ってくれてるだけです。
会話が伸びた人は全員、名詞に何かをくっつけていました。

刺さった答え方は、全部この形だった

場面をつける

いちばん効いていたのがこれ。
食べ物の名前に、それを食べる状況を足す。
餃子です。会社帰りに一人で食べるやつが特に。
カレーですね。作った翌日の、冷めてるほうが好きで。
これだけで相手の頭に映像が浮かびます。浮かんだら、そこから質問が生まれる。
一人で行くんですか、とか、自分で作るんですか、とか。
勝手に会話が続く。

好きな理由を、味以外に置く

もう一つ効いたパターン。
おいしいから、以外の理由を言う人は強かった。
うどんです。悩んでる日は絶対うどんになるんですよ。
焼き鳥が好きで。串を数えるのが楽しくて。
味の評価は誰でも同じことを言います。でも、その食べ物と自分の関係は人によって違う。
そこを出すと、食べ物の話が人の話に変わる。
相手が知りたいのは、そっちなんです。

格好つけない、これが最強だった

高級店の名前を出す人はほぼ全滅していました。
特に男性会員。フレンチ、寿司の名店、産地の話。
悪くはない。ただ、相手が食事の場面を想像したときに、緊張する映像しか出てこない。
逆にウケていたのは、こういうやつ。
コンビニの肉まん。冬になると週三で買ってます。
これを言った四十代の男性会員、相手の女性が笑って、そこから話が止まらなくなったらしい。
成婚しました。
肉まんですよ、肉まん(笑)。

相談所で見た、答え方ひとつで終わった事例

好き嫌いがない、と答えた男性

三十代の男性会員。誠実で、条件も悪くない人でした。
お見合いで好きな食べ物を聞かれて、こう答えた。
何でも食べます。好き嫌いはないです。
気遣いのつもりだったんですよ。相手に合わせられますという意思表示。
交際は不成立でした。
女性の感想がこれ。
どこに連れて行っていいか分からなくて。
何でもいいは、選択肢を広げているようで、実は相手に全部の判断を押し付けてる。優しさが逆に働いた典型。

逆に、嫌いなものを先に言った女性

対照的な例も。
三十代後半の女性会員が、同じ質問にこう返しました。
好きなものは色々あるんですけど、パクチーだけは無理で。あれ、洗剤の味がしませんか。
私は面談でこれを聞いて、少し心配しました。初対面で否定的な話をするのはリスクがあるので。
結果は交際成立。
男性が後で言っていた言葉が忘れられません。
店を選ぶときに、避けるものが分かって助かりました。
好きより、嫌いのほうが実用的な情報だったんですよ。
これは盲点でした。私も勉強になった。

質問された側じゃなく、質問した側の話

この質問をする人は、次の一手を探してる

好きな食べ物を聞かれた場面で、相手が何を計画しているか。
だいたい、次に誘う口実を探してます。
だから、答え方によっては次のデートの誘いが出るかどうかが決まる。
餃子と答えて、そこから餃子の店に誘われた会員さんが実際にいます。
逆に、和食ですと答えた人には何も来なかった。範囲が広すぎて、店を絞れないから。
具体的であればあるほど、相手は動きやすい。

誘われたいなら、行ったことのない店を混ぜる

これは現場で使っていた小技。
好きな食べ物を答えたあとに、一言足す。
実はまだ行ったことないんですけど、気になってる店があって。
これ、露骨に見えて意外と自然に通ります。
相手にとっては誘う理由が向こうから来た状態。断られるリスクが下がるので、動きやすくなる。
自分から誘うのが苦手な人ほど、この形を使ってました。

私が夫に聞いたときの話

返ってきた答えが、全部だった

自分の話ですが付き合い始めた頃、夫に同じ質問をしました。好きな食べ物は何かって。彼の答えがこれ。
母親が作る、味が薄すぎる肉じゃが。
薄すぎるって言った(笑)。
おいしいとは一言も言わなかったんですよ。ただ、それが好きだと。
その瞬間に、私はこの人のことをかなり理解した気がしました。
味の評価と、好きかどうかは別だと思ってる人なんだな、と。
今でもうちの肉じゃがは薄いです。私が合わせてる。悔しいけど。

正直に答えると、相性が早く分かる

あの答えのおかげで、私は早い段階で彼の家庭の空気を知りました。
実家の話を直接聞くより、よっぽど伝わった。
だから見栄を張らないほうが得なんです。
早く合わない相手が分かるから。
好きな食べ物で嘘をつくと、その嘘に付き合う食事が延々続きます。三回目のデートで苦手な店に連れて行かれて、笑いながら食べることになる。
それ、しんどいでしょ。

ダイエット中や、食べられないものがある人へ

制限は、先に軽く出しておく

アレルギー、宗教上の制限、体質、通院中の食事制限。
言いにくいと感じる人が多いけど、隠すほうが確実に事故ります。
店に着いてから言うことになるから。あの場面がいちばん気まずい。
だから好きな食べ物の話が出たときに、軽く混ぜてしまうのが一番安い。
甲殻類がだめなんですけど、それ以外はなんでも。
この一言があるだけで、相手は店選びで失敗しなくなります。
気を遣わせると思うかもしれないけど、逆です。知らないまま選ばせるほうが、よっぽど気を遣わせてるからね。

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