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男性が女性を好きになるきっかけは笑顔?ギャップ?さりげない優しさ?

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相談所にいた頃、仮交際3回目の39歳の男性に、聞いたことがある。
お相手のどこが決め手になったんですか。
彼はしばらく黙ってから、照れくさそうに答えた。
お見合いでコーヒーをこぼした時、彼女が笑って、私も昨日やりました、と言ったから。
翌週、お相手の女性にその話を伝えると、首をかしげられた。
え、そんなことありました?
彼女の記憶から、その場面はきれいに抜け落ちていた。

男性が女性を好きになるきっかけでよく言われるのは笑顔、ギャップ、さりげない優しさ、ボディタッチ。
どれも外れてはいない。
男性は、相手に恋をする前に、その人の隣にいる自分を好きになっている。
彼が見つめているのは、彼女という鏡に映った、自分の顔のほう。
しかもその瞬間を、当の女性はほとんど忘れている。

目次

男性が女性を好きになるきっかけは、彼が自分を好きになれた瞬間

好きになった理由を聞くと、男性は小さな場面ばかり話す

成婚が決まった男性には、退会前の面談で、必ず同じ質問をしていた。
彼女に決めたきっかけは、何でしたか。
返ってくる答えは、驚くほど小さい。
駅の階段で、僕の歩く速さにそろえてくれた。
一度話しただけの実家の犬を、次のデートで名前で呼んでくれて。
道に迷った時に、地図を僕に任せてくれたんです。
美人だったから、と答えた人は、数えるほどしかいない。
逆に、女性が気合いを入れた服やお店の話は、男性の口からはまず出てこない。
女性会員にこの話をすると、決まって、あのワンピース高かったのに、と嘆かれた。

その場面で、彼は自分を少し好きになっている

3つの答えには、共通点がある。
どれも、彼女の反応のおかげで、彼が自分のことをほんの少し見直せた場面なんです。
歩く速さをそろえてもらって、大事に扱われる自分に気づく。
犬の名前を呼ばれて、自分の話には覚える値打ちがあると知る。
地図を任されて、頼りにされる自分を見つける。
彼女の反応という鏡に、いつもより少しマシな自分が映った。
その鏡の前に、もう一度立ちたくなる。
男性の、また会いたい、の正体は、これだと思う。
女性の魅力が不要だ、とまでは言わない。
魅力は入り口。
その先で決め手になるのは、隣にいる彼が、どんな顔でいられるか。

きっかけは、あとから見つかる

好きだと気づいたとたん、男性の頭の中で記憶の巻き戻しが始まる。
いつからだろう、と探して、ある場面に行き当たる。
それが、本人の語るきっかけになる。
その場面も、起きた時点では、ありふれた一コマにすぎなかった。
女性の記憶に残らないのも、無理はない。
二人でコンビニに寄った帰り、一本の傘を分け合った5分間。
振り返った彼にとって、そこが物語の1ページ目になる。
特別な出来事は、特別な日に起きるとは限らないんです。

一目惚れは入り口で、決め手にはなりにくい

男性は一目惚れしやすい、と世間では言われる。
確かに、写真を見た瞬間に、この人しかいない、と言い出す男性会員は多かった。
でも、写真の一目惚れで始まった交際ほど、3度目に会うあたりで止まりやすい。
相手を前に緊張して、いつもの自分が出せない。
背伸びした自分のまま、会うほどに疲れていく。
成婚した男性に限って、第一印象はふつうだった、と笑う。
会うたびに、ジワジワ気持ちが傾いていったそう。
見た目に自信がない人ほど、ここは希望にしていい。
男性の恋は、本人が思うよりずっと遅れて自覚される。

よく言われる好きになるきっかけ、相談所ではこう見えた

笑顔が効くのは、彼の話で笑った時だけ

恋のきっかけの上位には、たいてい笑顔が入る。
間違いではない。
ただし、恋につながる笑顔は一種類だけ。
彼の話で笑った時の顔です。
コンビニの店員さんの笑顔で恋に落ちる男性は、そういない。
自分の冗談が通じた瞬間、男性は、自分を面白い人間だと思える。
愛想笑いは、意外とすぐにバレる。
大笑いはいらない。
本当に面白かった時だけ、クスッと笑えば十分。
つまらない話には笑わない人の一回ほど、重みが違う。

何気ない話を、次に会った時まで覚えていた

いつか話した、上司の名前。好きなラーメン屋。母親の誕生日。
次に会った時、それが彼女の口から自然に出てくる。
彼にしてみれば、あなたの話は覚えておく価値がある、と言われたのと同じこと。
相手の話を、帰りの電車でスマホにメモする女性会員がいた。
本人いわく、物覚えが悪いから、だそう。
彼女は半年のうちに、3人の男性から真剣交際を申し込まれた。
覚えてもらえたうれしさは、褒め言葉より深いところに届くらしい。
(私は今でも、夫の同期の名前を覚えられない。ごめん)

頼られた時は、頼られ方で明暗が分かれる

頼られると男性は弱い、も定番中の定番。
面談で見ていると、頼り方には当たりと外れがあった。
当たりは、彼が得意な小さなことを任せる頼り方。
ワインの選び方、電車の乗り換え、パソコンの設定。
外れは、重い悩みを丸ごと預けるほう。
毎晩の人生相談は、恋より先に、疲れを連れてくる。
彼が得意げに説明できる場所を、一つだけ空けておく。
説明を聞き終えたら、ありがとう、助かった、で終わらせる。
お礼を言われた彼は、自分を頼れる男だと思える。

共通点が生きるのは、彼が語り出した時

好きな映画や出身地が同じ、という共通点もよく挙がる。
盛り上がるのは、そこから彼が熱く語り出せた時。
ある男性会員は、お見合い相手が同じ球団のファンだと知って、1時間しゃべり続けた。
彼女はほぼ、相づちを打っていただけ。
それでも彼の中では、話の合う人、に格上げされていた。
共通点は、彼が好きなものを語れる場所をつくる。
夢中で語っている時の自分を、男性はけっこう気に入っている。

ギャップは、自分にだけ見せてくれた時に効く

ギャップに弱い、もよく聞く話。
仕事のできる人が、実はお化け屋敷に入れない。
男性を動かしているのは、ギャップそのものじゃない。
自分にだけ見せてくれた、という特別扱いのほう。
職場では隙のない先輩が、二人きりの帰り道でベンチに座り込んだ。
靴擦れが痛くて、もう歩けない、と笑いながら。
後輩の彼は、その日から先輩を目で追うようになった。
みんなの前で披露するギャップは、ただのキャラ。
彼の前でだけ素が出る。その順番がそろって、初めて意味を持つ。

弱っている時に、そばにいてくれた

熱を出した日、玄関のドアノブにスポーツドリンクを提げていってくれた。
仕事で大きなミスをした夜、何も言わずに話を聞いてくれた。
弱った時の記憶は、男性の中に長く残る。
みっともないところを見られても、あの時、彼女は離れていかなかった。
その安心で、彼は弱い自分ごと、許せる気がしてくる。
差し入れは、渡したらすぐ帰る。それでちょうどいい。
看病から始まった恋が、熱が下がると同時に冷めた例も、なくはないけれど。

好き、より、楽しい、が男性には刺さる

好意を向けられると、男性も相手を意識しはじめる。
これも本当。
伝える言葉によって、届く場所が変わる。
好き、は彼女の気持ちの話。
楽しい、は、彼が誰かを楽しませた、という話。
あとで何度も思い出されるのは、楽しい、のほう。
デートの終わりに、今日楽しかった、と毎回口にしていた34歳の女性会員。
お見合いから交際に進む割合が、ほかの会員さんよりずっと高かった。
好きと言うのが怖い人ほど、楽しい、から始めればいい。

場面別、男性が女性を好きになる瞬間

職場では、仕事を見ていてくれた時

職場の恋の多くは、仕事の場面から始まる。
誰も気づかなかった資料の手直しに、ありがとう、と声をかけられた。
会議で通らなかった案を、あれ、私は好きでした、と言われた。
男性は、自分の仕事を見てくれている人に弱い。
同じ部署にいた、だけで始まる恋は、思うほど多くない。
飲み会で隣の席を狙うより、昼間の廊下のひと言のほうが、よほど心に届く。
仕事の自分を認められた男性は、その相手の前で、もっといい自分でいたくなる。

女友達を好きになるのは、失いそうになった夜

女友達が恋の相手に変わる瞬間で、圧倒的に多いのがこれ。
彼女に好きな人ができた、と聞かされた夜。
当たり前に隣にいた人が、急に遠くへ行きかける。
まさか自分が、と気づくのは、だいたいそういう時。
とはいえ、わざとほかの男性の話をする作戦は勧めない。
勘のいい男性は見抜くし、本当に身を引く人もいる。
友達の距離のまま、ふと見せる素の顔のほうが、ずっと強い。

婚活やマッチングアプリでは、2回目のデートの帰り道

婚活の出会いは、ここが勝負どころ。
初回のデートは、お互いに緊張していて、相手の顔もろくに見えていない。
2回目の帰り道に、楽だったな、と思えたら、3回目がある。
相談所で男性が交際を続けた理由は、話しやすかった、が断トツ。
話しやすい相手とは、彼が自分の言葉で話せた相手のこと。
女性の話術より、彼がどれだけ構えずにいられたか。
(これに気づくまで、私は女性会員に、デート用の会話の台本を渡していた…)

LINEでは、返信の速さより一行の拾い方

LINEのやりとりから好きになる男性もいる。
差がつくのは、返信の速さより、彼が何気なく書いた一行を拾うこと。
会議が長引いた、と来たら、お疲れさま、だけで終わらせない。
例の新しい部長?と、一つだけ聞き返す。
どんなに速く返しても、了解です、が続くだけでは、話はそこで止まる。
彼の言葉に向けた返事なら、スタンプ一つでも届く。

好きになってほしい人が、やっていいこと、やめていいこと

ボディタッチや上目遣いは、効く。でも続かない

正直言って、これが通用する男性はいる。
腕に軽く触れられただけで、コロッといく人も。
でも、技で始まった好意は、技をやめた日に冷めやすい。
その間、彼の視線の先にあるのは、自分じゃなく、彼女の仕草だけだから。
技に頼るほど、彼は鏡の前に立たせてもらえない。
20代の私も、雑誌で覚えた上目遣いを、鏡の前で練習した一人。
成果は、一度もなし(泣)

完璧な女性を演じるのは、やめていい

好かれたい人ほど、隙のない自分を見せようとする。
話題を準備して、聞くことに専念して、失敗しないように。
でも、完璧な相手の前だと、男性は自分のアラばかり探してしまう。
鏡がきれいすぎると、映る側が落ち着かないんです。
条件も見た目も申し分ないのに、なぜか交際が続かない37歳。
お相手の男性たちは、そろって同じことを言った。
僕なんかじゃ、もったいない気がして。
冒頭のコーヒーの彼女が言った、あのひと言も、まさにこの逆。
少し抜けたところを見せてくれる人の隣で、男性はやっと息ができる。

きっかけは作れない。でも、会話の回数は増やせる

彼が自分を見直せる瞬間は、狙って作れない。
結局、会話の中で偶然に生まれるものだから。
できるのは、その偶然が起きる回数を増やすこと。
会う回数、話す回数、彼が得意な話をする回数。
話の途中で、わかる、私もね、と横取りしない。
オチまで聞いて、面白かったら笑う。
それを何度も重ねた人のところに、ある日突然、きっかけが落ちてくる。

好きになり始めた男性に出る、脈ありの変化

きっかけが起きたかどうかは、彼の行動に出る。
前に話した些細なことを、彼のほうが覚えている。
次に会う日を、彼から先に聞いてくる。
LINEの最後に、彼のほうから質問が添えられている。
自分の失敗談や、家族の話をするようになる。
失敗談が増えるのは、あなたの前なら格好をつけなくていい、と思えたから。
彼があなたの前で、身構えるのをやめた合図ですよ。

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