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年収が低い彼氏と別れるか悩むときは金額じゃなく使い方で決めて

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好きだけで結婚できるのか

給与明細の話が出た日から、頭の隅に住みついて離れない。
彼は悪い人じゃない。むしろ優しい。
それでも、電卓を叩いてしまう。家賃、保険、子どもがひとり、いや二人。

自分が嫌になるでしょ。
お金で人を切る側に回るのか、と。

年収の数字は、ほとんど当てになりません

同じ四百万でも、手元に残る額が倍違う

実家が持ち家で、車を持たず、奨学金がない人。
賃貸で、車のローンがあって、奨学金の返済が十五年残っている人。

額面は同じ四百万です。
使える金は、まったく別物。

相談所では収入証明を提出させるので、数字だけは正確に分かります。それでも、本当に生活が見えるのは支出の話を聞いてからでした。
年収で悩んでいる人の多くが、彼の支出を知りません。そこを知らないまま悩んでいるので、答えが出ない。

奨学金と、実家への仕送り。ここは必ず聞いて

交際が進んだら確認すべき項目は二つ。
返済の残高と、親に金を渡しているかどうか。

仕送りは、結婚しても止まりません。むしろ増える場合がある。
現場で、結婚後にそれが判明して揉めた夫婦を何組も見ました。年収の高い低いより、こっちのほうが家計に効く。

聞きにくい。分かります。それでも、聞かずに結婚した人が数年後に泣いてるのを見てきました。

別れの本当の理由は、金額じゃないことが多い

ここが今日いちばん書きたい部分です。

低いこと自体より、上がらないと諦めていること

年収三百万で、資格の勉強をしている男。
年収三百万で、五年前と何も変わっていない男。

同じ数字でしょ。女性が離れるのは後者だけです。
金額を見て冷めたと思い込んでいる人が多いけど、実際に見ているのは動きの有無なんですよ。

現場でも、収入の低い男性会員が成婚した例は普通にありました。全員に共通していたのは、去年と今年で何かが変わっていたこと。転職活動でも、資格でも、副業でもいい。
止まっている人が選ばれない。数字が低い人が選ばれないんじゃなく。

見栄で使う男は、いくら稼いでも同じ

判定材料をもう一つ。
収入が少ないのに、あなたの前で高い店を選ぶ人。

優しさに見えるでしょ。危ないです。
自分の身の丈を認められない人は、収入が上がっても同じことをします。年収が倍になったら、倍の見栄を張るので。貯まらない。

逆に、今日は安い店でいい、と言える男。あれは有望です。現実を直視する力があるという意味なので。
私はこの一点を、年収の数字より重く見ていました。

年収で別れるなら、早く別れたほうがいい

迷っている人に、一番きついことを書きます。

飲み込んだ一点は、消えずに保管される

好きだから金は気にしない、と決めて結婚した人たちのその後を、何組も見てきました。
揉めるとき、必ずその話が出てくるんですよ。

私はあのとき、収入のことに目をつぶった。
これが、喧嘩のたびに顔を出す。十年経っても出る。

妥協は、なくなりません。保管されます。そして、いちばん傷つくのは言われた側じゃなく、言ってしまった自分のほう。

だから、今の時点で無理だと思うなら、早く終わらせたほうが二人のためです。誠実さの問題として。

三十六歳の女性会員が、四年後に戻ってきた

実例を書きます。
交際中の男性の収入が低いことで悩んでいた人でした。結局、別れずに結婚を選んだ。私も、いい相手だと思っていました。

四年後、離婚の相談で連絡が来たんです。
理由は、収入じゃなかった。

彼女が言うには、子どもが生まれてから、夫が転職を提案してきたそうです。給料は下がるけど、やりたい仕事だから、と。
彼女は反対した。当然でしょ。
そこで彼が言った一言が、決定的だったと。

俺の稼ぎが少ないのは、最初から分かってただろ。

(それ、言っちゃうのか…)
電話口で、私も言葉を失いました。

金額の問題じゃなかったんですよ。話し合いを封じられたことが理由でした。
年収を受け入れるというのは、その先の選択も全部飲むという意味じゃない。そこを取り違える人が、男女ともにいる。

共働きなら解決する、という話でもない

自分も働けば足りる。そう考えている人へ。

計算に入れ忘れているのは、産後の数年です

夫婦で合計七百万。数字上は問題ない。
その計算が崩れるのが、出産の前後です。

産休、育休、保育園に入れない期間、子どもの病気で休む日々。
数年間、あなたの収入が減るか、消えます。その間、家計は彼の収入だけで回ることになる。

そこを見ないまま共働き前提で組むと、いちばんしんどい時期に破綻します。相談所で扱う話じゃないのに、この相談を何度も受けました。
判定するなら、彼の収入だけで数年間耐えられるか。そこで見て。

家事をやる男かどうかは、収入と同じ重さで見ていい

これは言い切ります。
共働きを続けるつもりなら、彼が家のことをどれだけやるかは、年収と同等の価値があります。

年収六百万で家事を一切やらない男と、年収四百万で半分やる男。後者のほうが、あなたの働ける時間が長くなるので、世帯の生涯収入では逆転することが普通にある。
この計算をしている人は、驚くほど少なかった。

別れる決断をするなら、伝え方に一つだけ注意

年収を理由として告げると、相手は一生引きずる

男にとって、これは人格否定に近い形で残ります。
現場で、過去に金を理由に振られた男性会員を何人も見てきました。全員が、その話を面談で自分から持ち出す。五年前、十年前の話を。

理由を告げずに終わってください。
価値観が合わなかった、で十分です。掴む場所を作らないほうが、相手のためにもなる。

ただし、まだ迷っているなら一度だけ話してみて

別れを決める前に、お金の話を正面からしたことがありますか。
してないでしょ。ほとんどの人がしていません。気まずいので。

将来どうするつもりでいるか。昇給の見込みはあるか。転職を考えているか。
これを聞いた時点で、答えが出ることが多いんですよ。
考えている人は、具体的な話が出てきます。考えていない人は、なんとかなる、で終わる。

なんとかなる、と言った人とは、別れていい。私はそう思ってます。

私の夫の年収は、当時の基準では不合格でした

最後に自分の話を。

相談所で働いていた頃、私は毎日、男性の収入証明を見ていました。年収の分布も、それが申し込み数にどう影響するかも、全部データで知っていた。
だから、自分の番になったとき、いちばん冷静になれなかった。

今の夫の当時の年収は、私が会員さんに勧めていた水準を下回っていました。はっきり下回ってた。
迷いました。ずしんとした迷い方です。職業柄、その数字の意味を知りすぎていたので。

決め手は、しょうもない場面でした。
デートの帰りに、彼が自販機の前で小銭を数えていたんです。ぶつぶつ言いながら。百二十円の飲み物を買うのに。
その姿を見て、この人は見栄で金を使わないな、と分かった。

今、生活は派手じゃありません。旅行も年に一度行けるかどうか。
それでも、何かを買うときに理由を説明したことは一度もない。喧嘩のときに、収入の話が出たこともない。一度も、です。

相談所には、条件のいい相手と結婚して、離婚して戻ってくる人もいました。彼女たちが口を揃えて言っていたのが、これです。
使える金は、増えなかった。

彼の年収で迷っているなら、金額を睨むのはもうやめていい。
見るのは三つだけです。奨学金と仕送りがあるか。去年から何か変わったか。安い店を選べるか。
この三つで判断がつかないなら、まだ別れなくていいと思います。

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