友達としてしか見れない、という言葉の裏側
告白して、友達としてしか見れないと言われた。または、そう感じさせる空気をずっと出されている。この言葉は、受け取った側に独特の傷を残す。振られた、という傷より少し性質が違う。否定されたんじゃなくて、カテゴリーに分類された感覚だ。
結婚相談所でアドバイザーをやってきて、友達としてしか見れないという状態がどこから来るのかを、両側から聞いてきた。言う側の心理と、言われた側が感じることを、現場で繰り返し見てきた。
友達としてしか見れない、という言葉が曖昧な理由
友達としてしか見れない、という言葉は、理由を言っていない。なぜ友達止まりなのか、何があれば恋愛対象になるのか、それとも絶対にならないのか。この情報が全部抜けている。だから受け取った側は、解釈に迷う。
言う側も、明確な理由を持っていない場合が多い。なんとなく恋愛感情が湧かない、という状態を言葉にしようとしたら友達としてしか見れない、になった。その曖昧さが、言葉の曖昧さに出てきている。
友達としてしか見れない女性の心理、パターン別に読む
本当に恋愛感情が湧いていない
一番シンプルなパターンだ。一緒にいて楽しい、話しやすい、信頼できる。でも恋愛感情が湧かない。なぜ湧かないかは、本人にもわからないことが多い。
恋愛感情は意志でコントロールできない。好きになろうとして好きになれるものでも、好きにならないようにして成功するものでもない。湧かないものは湧かない、という現実がある。
このパターンの場合、相手が何かを変えれば恋愛対象になるということではない。変えられる問題ではなく、感情の問題だ。
安心感が強すぎて、ドキドキがない
これが現場で一番多く見てきたパターンだ。一緒にいると安心する、何でも話せる、気を使わなくていい。でもその安心感が大きすぎて、恋愛的なドキドキが生まれにくい状態になっている。
安心感とときめきは、必ずしも同時に生まれない。安心できる相手とドキドキする相手が、別々になってしまうことがある。
33歳の男性会員、拓也さんは女性から友達としてしか見れないと言われた経験を話してくれた。その女性に後から理由を聞いたとき、一緒にいると落ち着きすぎる、兄みたいな感じがする、という言葉が出てきた。悪いことを言われていないのに、傷ついた、と言っていた。安心感が恋愛の邪魔をするという逆説が、友達止まりの多くを作っている。
タイミングが合っていない
気持ちがない、というより、今は恋愛に向き合える状態じゃないという場合がある。仕事が忙しい、過去の恋愛から立ち直っていない、他に気になる人がいる。この場合の友達としてしか見れない、は今は、という意味を含んでいることがある。
でも今は、という状態がいつ変わるかは誰にもわからない。変わる可能性を信じて待つことと、変わらないとして前に進むことの、どちらを選ぶかは状況による。
恋愛対象として見ることへの恐怖がある
今の友人関係を壊したくない、恋愛になって失敗したら全部失うかもしれない、という恐怖から、恋愛対象として見ることを自分の中で封じている場合がある。
このパターンは、感情がないわけじゃない。でも感情を認めることへの抵抗がある。友達としてしか見れない、という言葉が、自分への言い聞かせとして機能していることがある。
友達止まりになりやすい男性の特徴
優しすぎて、全部受け入れてしまう
何を言っても受け入れてくれる、怒らない、否定しない。この優しさが、安心感を作る。安心感が強すぎると、友達カテゴリーに固定されやすい。
恋愛感情は、ある種の緊張感や予測不能性と一緒に生まれやすい。全部わかってしまう相手、全部受け入れてくれる相手には、その緊張感が生まれにくい。
優しさは大切だ。でも優しさだけで埋め尽くされた関係には、恋愛感情が入り込む隙間がなくなることがある。
相手の言動を全部肯定する
何をしても褒める、何を言っても同意する、相手の意見にいつも賛成する。この全肯定が、友達止まりを生みやすい。
人間は、自分と意見が違う相手に惹かれることがある。全部肯定してくれる相手は居心地はいいけど、刺激がない。居心地の良さと、ドキドキは別物だ。
拓也さんへのフィードバックも、この方向だった。いつも私の言うことを全部正しいって言ってくれるけど、それが逆に物足りなかった、と相手の女性が言っていた。反論してほしかったとは思わないけど、自分の意見を持ってほしかった、と。
自分の感情を表に出さない
感情を出さない男性は、相手から見ると何を考えているかわからない。わからないままでいることが、相手のドキドキを生む場合もあるけど、感情の交流が起きないまま友達として定着してしまう場合もある。
感情を出すことへの照れや恐怖から、感情を出さないでいると、相手も感情を出しにくくなる。感情が出てこない関係は、友達関係として落ち着きやすい。
友達止まりから変わることはあるか
変わることがある場合とない場合
友達としてしか見れない、という状態が変わることはあるのか。正直に言うと、ある場合とない場合がある。
変わりやすい場合は、タイミングの問題だったケース、または安心感が恋愛感情の邪魔をしていたけど、ある出来事がきっかけで気持ちが動いたケースだ。
変わりにくい場合は、最初から恋愛感情が全く湧いていなかったケース、または相性の問題で感情が生まれる土台がないケースだ。
この区別を外からするのは難しい。でも友達止まりが続いている間の相手の行動を見ることで、少しだけ読めることがある。
友達止まりを変えようとすることへの注意
友達としてしか見れないと言われた後に、なんとか恋愛対象になろうとして変わろうとすることがある。でも相手の感情を変えるために自分を変えることは、うまくいかないことが多かった。
相手の感情に合わせて自分を変えると、本来の自分から離れていく。本来の自分から離れた人間を好きになってもらっても、その関係は本物じゃない。自分を変えるなら、相手の感情のためではなく、自分のためにする変化の方が、長期的には意味があるよ。
