遊んでいた過去が、今の恋愛に出てくるとき
昔遊んでいた女性には特徴がある、という話をよく聞く。男慣れしている、駆け引きがうまい、本音を見せない。そういうイメージが先行している。でも結婚相談所でアドバイザーをやってきて、この話題はかなり慎重に扱う必要があると感じてきた。
なぜかというと、昔遊んでいた、という言葉の定義が人によって全然違うからだ。複数の相手と付き合っていた、体の関係だけの相手がいた、恋愛を遊び感覚でやっていた。全部ひとまとめに昔遊んでいたと言われるけど、中身が違う。そして過去がどうだったかより、今どうかの方が、関係を判断する上でずっと大事だ。
昔遊んでいた女性への偏見が生まれる理由
過去の恋愛経験が多い女性への偏見は、根強い。本気になれない、また同じことをするんじゃないか、誠実じゃないんじゃないか。こういう疑念が出てくる。
でもこれは、過去の行動が未来の行動を決定するという発想から来ている。人は変わらない、という前提だ。でも実際には、人は変わる。変わるきっかけを持った人は、変わっている。過去だけで今を判断することの危うさを、現場で何度も見てきた。
昔遊んでいたと言われる女性に出やすい特徴
男性への慣れが自然に出ている
複数の男性と関係を持ってきた経験がある女性は、男性への接し方に慣れが出やすい。初対面でも緊張しない、会話が自然に続く、距離の縮め方が上手い。これが、男慣れしている印象として受け取られる。
この慣れは、悪いものじゃない。でも受け取る側によっては、自分に対しても同じことを他の男性にやっているんじゃないかという疑念に繋がることがある。
本音を出すタイミングが遅い
遊んでいた時期を経験した女性の中に、本音を出すことへの慎重さを持っている人がいる。過去の関係の中で、本音を出したら利用された、本気になったら傷ついた、という経験が、感情を出すことへのブレーキを作っている場合がある。
だから関係の最初は、どこか測っているような距離感がある。本当の自分を見せるまでに時間がかかる。これが、本音を見せない、掴めない、という印象として外に出る。
駆け引きに慣れている
複数の恋愛を経験してきた人は、恋愛の中での駆け引きに慣れていることがある。相手の出方を見てから動く、先に好意を出さない、余裕を演じることができる。この技術が、計算高い、本気じゃない、という印象を作ることがある。
でもここが面白いところで、本当に本気になった相手に対しては、この駆け引きが機能しなくなることが多い。本気の感情は、計算を超えてくる。駆け引きができなくなったとき、それが本気のサインだったりする。
34歳の女性会員、菜緒さんは20代は男性関係が派手だったと正直に話してくれた。でも相談所での活動の中で、交際相手の男性に対して駆け引きが全然できなかった、と言っていた。いつもは余裕を演じられるのに、その人の前だと感情がそのまま出てしまった、と。それが本気だったという話だった。
昔遊んでいた女性が婚活の場で見せる変化
過去の経験が、相手を見る目になっている
複数の男性と関係を持ってきた経験は、男性を見る目という形で残っていることがある。どういう男性が誠実で、どういう男性が不誠実か。どういう言葉が本音で、どういう言葉が建前か。この識別力が、経験から育っている。
相談所で、遊んでいた経験のある女性会員が、お見合いの相手を見抜く精度が高かったことが印象に残っている。一度の会話で、この人は本気じゃない、とか、この人は誠実だ、という判断が早かった。経験が、観察眼になっていた。
本気の恋愛への渇望がある
遊んでいた時期を経た女性の多くは、本気の恋愛への渇望を持っていることが多い。表面的な関係を繰り返してきた経験が、本物の関係への憧れを育てている。
だから婚活の場に来ているとき、かつての遊びの時期とは全然違う真剣さがある場合がある。過去の経験が、本気になる動機を作っている。
菜緒さんが相談所に来た理由を聞いたとき、もう表面だけの関係は飽きた、と言っていた。飽きた、という言葉だったけど、その裏に本物の関係への強い望みがあった。
昔遊んでいた過去をどう扱うか、関係の中での話
過去を聞くかどうか
付き合っている相手の過去の恋愛経験を聞くかどうか、これは難しい問いだ。聞いて納得できるなら聞けばいい。でも聞いて後悔する可能性があるなら、聞かない方がいい場合もある。
現場でよく見たパターンは、聞いた後に引きずってしまうケースだ。過去の人数を聞いて、その数字がずっと頭に残る。その人自身への評価じゃなくて、数字への感情的な反応が続いてしまう。数字は過去の出来事で、今の相手の誠実さとは別の話なのに、分けられなくなっていく。
過去より今を見ることの重要性
過去がどうだったかより、今この人がどうかを見ることの方が、関係の判断として正確だ。今誠実に向き合っているか、今正直に話してくれているか、今この関係を大事にしようとしているか。この今の状態を見ることが、過去を掘り下げることより、ずっと実際の関係に近い判断だ。
過去の遊びの経験を持つ人が誠実な関係を築けないわけじゃない。過去の経験がない人が誠実とは限らない。今の行動だけが、信頼できる判断材料だ。
過去を責める関係になってはいけない
付き合い始めてから、過去の遊びの経験を責め続ける関係になっているなら、その関係はどこかで限界を迎える。過去のことを何度も掘り返される、変えられない事実を責められ続ける。これが続くと、相手は自分の過去を隠したかったという後悔と、今の相手への不信感の両方を抱えることになる。
過去を責める権利は誰にもない。もし過去が受け入れられないなら、関係を続けるかどうかを判断するべきだ。続けながら責め続けることが、一番双方を傷つけるからね。
