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男の浮気はどこから?元境界線と女性の本音

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浮気の定義、カップルの数だけある

浮気ってどこからですか、という質問を相談所でも何度も受けてきた。聞いてくる人の顔が、だいたい二種類に分かれる。本当に知りたい顔と、自分のやったことをセーフにしたい顔だ。

浮気に普遍的な定義はない。法律で決まっているわけでもないし、辞書の定義で解決する話でもない。でも、だからといって全部グレーで終わらせるのも違う。現場で何組ものカップルの揉め事や別れを見てきた立場から、どこで線が引かれているかを書いていく。

「浮気じゃない」と言い張る男性のロジック

セックスしてないから浮気じゃない。手を繋いだだけ。ご飯を食べに行っただけ。向こうが好きなだけで俺は何もしていない。キスしたけど気持ちはない。

7年間で聞いてきたセーフ主張のバリエーションは相当なものだ。男性が浮気の定義を行為の有無に置きたがるのには理由がある。行為は客観的に判断できるから、言い訳がしやすい。でも女性が浮気だと感じる基準は、行為の有無だけに置いていない場合がほとんどだ。ここに決定的なズレがある。

行為別に見る、浮気とみなされる境界線

 

身体的な接触がある場合

キス以上の身体的接触は、パートナーのいる男性がやれば、ほぼ全員が浮気と認定する。これについては異論が出にくい領域だ。でも現場で面白いのは、身体的接触があっても本人が浮気と思っていないケースが普通に存在することだ。

田辺さんという40代の男性会員は婚活中に、交際女性がいるにもかかわらず別の女性と一度だけ関係を持った。本人の主張は「本命は彼女だけで、気持ちはない」だった。行為はあったけど感情がないからセーフ、という論法だ。

当然ながら交際相手の女性は終わらせた。田辺さんはその後も「なんで?」という顔をしていた。感情がなければ行為があっても浮気じゃない、という発想が男性の中には実際に存在する。これは現実だ。

身体的接触がない場合、どこで線を引くか

問題はここからだ。手も繋いでいない、キスもしていない、でも毎晩LINEで2時間話している。毎週二人でランチに行っている。誕生日プレゼントを渡している。これは浮気か。

相談所での経験から言うと、この手の状況で女性側が浮気認定するかどうかの判断軸は一つだ。パートナーに言えるかどうか、だ。

パートナーに隠れてやっていることは、本人の中でもアウトだという自覚がある。だから隠す。隠しているという事実が、すでに一線を越えているサインだ。堂々と話せる関係性なら、そもそも揉め事にならない。

感情的な浮気という概念

 

エモーショナル・アフェアという話

心理学の領域では、エモーショナル・アフェアという言葉がある。身体的な関係はないが、特定の相手に強い感情的な繋がりを持ち、パートナーには話せないことをその相手に打ち明けている状態を指す。

これを浮気とみなすかどうかは、カップルによって割れる。でも相談所で別れの理由を聞いていると、この感情的な浮気が原因になっているケースが、身体的な浮気と同じくらいの頻度で出てきた。

パートナーには言えない悩みを別の女性に話している、仕事の愚痴を別の女性に聞いてもらっている、将来の不安を別の女性と共有している。こういう状態が続いていた男性が、身体的な関係はないのに交際を終わらせられるケースを複数見ている。

行為がなくても、関係が別の場所で育っていたなら、パートナーはそれを感じ取る。

SNSやLINEのやりとりはどこから浮気か

これが現代の浮気論争で一番揉める領域だ。LINEで絵文字を多用した会話をしている、インスタのDMでやりとりがある、深夜に返信している。どこから浮気か。

これは本当に難しい。でも一つ言えるのは、内容より文脈が重要だということだ。仕事の連絡なのか、完全なプライベートの会話なのか。そしてまた、パートナーに見せられるかどうか。

深夜に特定の女性と二時間LINEしていて、パートナーに聞かれたら焦る内容なら、それはもう感情的な浮気の入口に入っている。ふわっとした基準に見えるけど、自分が焦るかどうかが一番正直な判断材料だ。

男性が浮気をグレーにしたがる心理

 

線引きを曖昧にすることへの無意識の利益

浮気の定義が曖昧なままだと、誰が得をするか。言うまでもなく、やっている側だ。定義が定まっていなければ言い訳ができる。セーフかアウトかの判定が相手次第なら、相手を言い負かせる可能性がある。

男性が浮気の定義を狭く設定したがる傾向があるのは、この利益と無関係じゃないと思っている。意識的にやっている人は少ない。でも結果として、定義を曖昧にすることで自分の行動を守ろうとする構造が出来上がっている。

バレなければ浮気じゃないという発想の末路

バレなければ浮気じゃない、という男性も実際にいる。これは倫理の話としては論外だけど、心理の話として理解しておく価値はある。

この発想を持っている男性は、浮気の問題をパートナーとの約束の問題として捉えていない。バレる、バレないというリスク管理の問題として捉えている。つまり関係性への誠実さより、自分の安全を優先している。

田辺さんもそうだった。バレなければよかったのに、という言葉が一度だけ口から出た。あの瞬間、この人とはもう話しても仕方がないと思った記憶がある。

パートナーが浮気と感じたら、それは浮気なのか

 

感じた側の基準が、現実には一番強い

法律的な浮気の定義は、不貞行為という概念で一応存在する。婚姻関係にある相手が配偶者以外と性的関係を持つことが、民法上の不貞行為にあたる。でもこれは離婚や慰謝料の話をするときの基準であって、交際中のカップルの日常の話には直接当てはまらない。

交際中のカップルにおいては、パートナーが浮気だと感じたなら、その関係において浮気と同等の傷が生まれているということだ。法的にセーフでも、関係的にはアウトになっている。

これを不公平だと感じる男性は多い。でも関係は法律で動いていない。感情で動いている。

浮気の定義をすり合わせておく必要性

相談所で長続きしているカップルに共通していることの一つに、関係のルールを最初期に話し合っていることがあった。異性の友人とは連絡していいのか、二人きりでの食事はどこまでOKか、SNSのDMはどうするか。

こういう話を最初にできているカップルは、後から揉めるリスクが低かった。逆に、なんとなく付き合い始めて何も決めていないカップルは、定義の違いで激しく揉めることが多かった。

浮気がどこからかを後から議論するより、付き合う前か付き合い始めたばかりの段階で、お互いの基準を話しておく方が圧倒的に建設的だ。恥ずかしいとか重いとか言っている場合じゃない。

浮気した男性がやりがちな言い訳パターン

 

よく聞いた言い訳ベスト3

7年間で聞いてきた言い訳で、特によく出てきたものを正直に書く。

一番多かったのは「気持ちはお前だけ」だ。行為があっても感情がないからセーフ、という論法。先ほどの田辺さんのやつだ。これを聞かされた女性の顔を何度見てきたか。傷ついた顔というより、呆れた顔が多かった。

二番目は「向こうが来た」だ。自分からは動いていない、相手が積極的だったという主張。でもその状況に自分を置き続けた選択は誰がしたのか、という話だ。

三番目は「お前が冷たかったから」だ。パートナーの態度に問題があったから浮気した、という責任転嫁。これが一番たちが悪い。傷つけた側が、傷つけられた側のせいにしている。

どれも、自分の選択の責任から逃げている点で共通している。

言い訳が通じた瞬間に関係は終わる

言い訳が通じた、つまりパートナーが許した瞬間に関係がどうなるか。表面上は続く。でも根っこのところで、許した側の中に何かが変わる。信頼の質が変わる。

相談所で復縁を経て再活動に来た女性会員に共通していたのは、許した後も結局忘れられなかった、という話だ。許す、という行為は感情の処理を完了させない。頭で許しても、感情の記憶は消えない。

言い訳が通じることは、問題の解決じゃなくて先送りだ。

浮気された側が知っておくべきこと

 

相手の定義に合わせる必要はない

浮気された側がやりがちな罠がある。相手の「これは浮気じゃない」という主張に引きずられて、自分の感じた傷を疑い始めることだ。

でも傷ついた事実は消えない。相手の定義がどうであれ、自分が傷ついたならその関係に問題が起きている。浮気かどうかの定義を議論することより、自分がこの関係を続けたいかどうかを先に考えた方がいい。

定義の議論は、相手のペースで進む。自分の感情の話は、自分のペースで決めていい。

許すかどうかは、自分の納得感だけで決める

許すかどうかを決めるとき、周りの意見は参考程度にしかならない。友人が「それくらいなら許してあげれば」と言っても、自分が許せないなら許せない。逆に、周りが「別れた方がいい」と言っても、自分が続けたいなら続けていい。

ただ一つだけ、現場で見てきた経験から言わせてほしい。許すと決めたなら、徹底的に許す。半分許して半分引きずったまま続ける関係は、じわじわと双方を消耗させる。許せないなら、早めに終わらせる方が双方のためになる場合が多かった。

中途半端が一番長引く。それだけは確かだ。

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この記事を書いた人

元・大手結婚相談所でアドバイザーとして7年間勤務。

結婚・出産・子育てを経験した現在は、現場を離れていますが、これまで培ってきた恋愛・デート・婚活ノウハウを届けたいと思いブログを始めました。現場から離れた今だからこそ見える恋愛のバグと逆張りの勝ち方を教えます。

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