MENU

間接キス嫌がらない男性は脈ありじゃない、手が止まるかを見る

  • URLをコピーしました!
目次

嫌がらないのは好意じゃなく、気づいていないほう

ストローを渡した。彼が普通に飲んだ。
その瞬間の、こっちの心臓のばくばくと、向こうの平常運転の落差。
先に、いちばん夢のない話から書きます。
平気な顔をしていたということは、たぶん何も起きていません。

男の頭に、その概念が常駐していない

婚活の現場で、女性会員からこの手の報告を受けたことが何度かあります。
彼が私のコップで飲んだんです、あれって、と。

おもしろいので、男性側にも確認していました。仲人は両方に聞ける立場なので。
覚えてない、が過半数。
残りは、そういえば飲みましたね、で終わり。

間接キスという言葉自体を、日常で一度も使わずに生きている男性はけっこういます。単語がないものは、認識もされない。
こちらが数時間かけて処理した出来事が、向こうでは発生すらしていない。この非対称、なかなか理不尽ですよね。

意識している男は、一度だけ手が止まる

じゃあ意識している人はどうなるか。
止まります、絶対に。

コップに手を伸ばした軌道が、途中でわずかに減速する。あるいは、飲む前に一拍だけ間が空く。
本人も、なぜ止まったのか説明できません。判断より先に身体が反応してるので。

そのあとに来る挙動が、二種類。
何事もなかったように飲む。この場合、直後に妙な早口が始まります。
もうひとつは、しょうもない冗談を挟む。風邪うつすなよ、みたいなやつ。

どちらも、意識した証拠です。
処理に手間取っている人だけが、余計な音を出す。
すっと自然に飲み干して、その後の会話が平常だった人。残念ながら、そこには何も乗っていません。

反応は二択じゃない、三つに割れる

嫌がるか、嫌がらないか。この二分法が、そもそも粗すぎるんですよ。

無自覚、意識、手慣れ

一つ目が、今書いた気づいていない人。
二つ目が、気づいて動揺している人。
そして三つ目。気づいた上で、あえて自然にやってのける人。

問題は、一つ目と三つ目が外から見て区別できないこと。
どちらも、平然としています。表面上まったく同じ。

だから、その場での判定は不可能です。
私も現場で何度か読み違えました。落ち着いてるなと思っていた男性会員が、実は全部計算していた例もあれば、その逆もある。

迷いなく口をつけた人の、その後

見分けがつくのは、次の場面です。
三つ目のタイプは、必ず反復させます。

二回目、三回目が来る。しかも、だんだん自然になっていく。
気づいていない人は、こちらから渡さない限り二度と発生しません。彼の中に回路がないので。

だから確かめたいなら、その場で悩まずに、もう一度やってください。
向こうから飲み物を差し出してきたなら、それが答え。
こちらが渡した時だけ成立しているなら、あなたが一人で回してます。

警戒すべきは、平気な側じゃなく取りにくる側

ここ、あまり書かれていないので強めに言います。
差し出したものを受け取るのと、勝手に飲むのは、まったく別の行為です。

交際終了の理由に、コップと書かれていた日

33歳の女性会員から、交際終了の申し出が来たことがあります。
理由の欄が、短かった。
私のグラスで飲まれました。

最初、私は意味を測りかねました。それだけ?と聞き返したくらい。
彼女の説明が、後から効いてきました。
断る隙がなかったんです、と。

許可を取らずに越えられた、という一点なんですよ。
飲み物の話じゃない。この人は、確認せずに距離を詰める人だという情報が、そこで確定した。

男性側に事情を聞いたら、親しみを示したつもりだったと。悪意ゼロです。
ただ、親しさの表現として選んだ手段が、相手にとっては予告なしの侵入だった。
ぞわっとした、というのが彼女の言葉でした。

受け取った側は、拒否権を失っている

なぜあれが刺さるのか。
勝手にやられた場合、こちらは事後にしか反応できないからです。

嫌だと言えば、神経質な人になる。黙っていれば、許可したことになる。
どちらを選んでも、こちらが損をする設計になってる。

嫌がらない男性を探している人には申し訳ないけど、判定の軸をずらしてほしいんです。
平気かどうかより、こちらに選ばせたかどうか。
飲んでいい?と一言あった人と、無言で飲んだ人。同じ動作でも、10年後の生活の質が違うと思ってます。

そこに好意より強く効いている、身も蓋もない変数

平気な人は全員に平気、無理な人は恋人でも無理

これを言うと元も子もないんですけど、いちばん大きいのは育ちです。

大皿を家族でつついてきた家の人は、他人の飲み物にも抵抗が薄い。
一人分ずつ取り分ける家で育った人は、相手が誰でも無理。
好意の量とは、ほとんど関係ありません。

40代の男性会員で、恋人でも回し飲みは無理ですとはっきり言っていた人がいました。潔癖というほどでもない。ただ、その線だけが動かない。
彼、その後ちゃんと成婚してます。奥さんは、私も同じですと。

あなたのストローを避けた男性が、あなたを嫌っているとは限らない。
そこで落ち込んだ人へ、そこは本当に、ただの家庭環境です。

他の場面での様子を、思い出してほしい

判定材料として使うなら、条件がひとつ。
その人が、他の人に対してどうしていたかを知っていること。

友達の缶ビールをがぶがぶ飲む人が、あなたのグラスに口をつけた。情報量ゼロです。
誰の飲み物にも手を出さない人が、あなたの時だけ飲んだ。これは、かなり濃い。

比較対象なしに一回の動作を分析しても、何も出てきません。
仕草の意味は、その人の平常値との差分にしか宿らないので。

あの日の本当の事件は、こちらが差し出したこと

ここで、見る対象を入れ替えます。
彼の反応を分析している間、あなたのほうはどうだったか。

動いたのは彼じゃない

飲み物を渡した。同じアイスをつついた。スプーンを共有した。
その提案をしたのは、たぶんあなたのほうでしょう。

だとしたら、あの日リスクを取ったのは彼じゃありません。
断られる可能性、変な空気になる可能性。全部こちらが引き受けてる。

そして男性側は、それをちゃんと受信しています。
飲んだかどうかは覚えていなくても、この人は俺との距離を詰めてきたな、という感触だけは残る。
面談でも、そういう曖昧な記憶の残り方をしている男性を何人も見ました。何をされたかは忘れて、雰囲気だけ残ってる。

26歳、缶コーヒーを渡して手が震えた

自分の話をします。
26歳の頃、当時気になっていた人と車に乗っていました。
飲みかけの缶コーヒーを、いる?と渡した。

渡す時、手がわずかに震えてたんですよ。バレてないと思ってたけど、たぶんバレてた。
彼、なんの間もなく飲みました。ごくっと。
そのまま次の話題へ。

(え、なんの反応もないの…)
私はその夜、完全に落ち込みました。ああ、この人にとって私は何でもないんだな、と。

種明かしがあります。何年も経ってから、その人が言ったんです。
あの時、めちゃくちゃ動揺してたよ、と。
平気な顔をするので必死だった、と。

はぁ…と、聞いた時に力が抜けました。
今、その人と暮らしてます。
つまり私、外から見た反応でまるっきり読み違えてたわけです。判定は不可能だと書いた理由、これです。

この遊びには、期限がある

本物のキスをした瞬間に、概念ごと消える

最後に、ちょっと違う角度で。
間接キスという言葉が成立するのは、直接がまだ起きていない期間だけです。

一度キスをしてしまえば、コップの共有はただの水分補給に戻る。
うちの場合、今では夫のペットボトルを何も考えずに飲んでます。あの頃の震えは、跡形もない。

だから今、ストロー一本で一喜一憂しているなら、それは関係が一番おもしろい場所にいるということでもある。
二度と戻ってこない期間なんですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次