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恋煩いの症状が男性に出たとき身体と心に起きる本当のこと

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男が恋煩いになるなんて、思ってもみなかった

恋煩いという言葉、どこか古めかしくて、少女漫画の主人公が布団の中でもじもじしているイメージがある。少なくとも私はそう思っていた。男性がなるものだとは、相談所に勤めるまであまり考えたことがなかった。

でも違った。全然違った。

男性の恋煩いは、女性のそれより症状が地味で、本人が気づきにくくて、しかも拗れやすい。そのくせ、深いところまで刺さっている。7年間アドバイザーをやっていて、男性会員から「最近なんか体の調子が悪くて」「眠れなくて」「飯が食えなくて」という相談を受けるたびに、ああこれだ、と思っていた。

「恋煩い」という言葉を男性が使わない理由

男性は恋煩いという言葉を自分に使わない。使えない、と言った方が正確かもしれない。好きな人のことが頭から離れなくて眠れない、食欲がない、仕事に集中できない。それを恋煩いと言語化する前に、「なんか体調悪いな」「ストレスかな」で処理してしまう。

中村さんという30代の男性会員がいた。IT企業勤務で、真面目で几帳面な人だった。ある時期から急に相談の内容が変わって、交際中の女性の話をするとき、妙に言葉が多くなった。声のトーンも変わっていた。でも本人は「最近なんか疲れてるんですよね、睡眠が浅くて」と言っていた。

それ、恋煩いですよ、とは言えなかった。言ったら照れて否定するのが見えていたから。

恋愛と身体症状はつながっている

恋愛中の脳はドーパミンとノルアドレナリンが大量に分泌される状態にある。ドーパミンは快楽と報酬に関係していて、ノルアドレナリンは興奮や緊張を引き起こす。この二つが同時に出ると、心拍数が上がり、食欲が落ち、睡眠が浅くなる。つまり恋煩いの症状は、脳の化学反応として説明がつく話だ。

ただし男性の場合、これに加えてテストステロンの変動が絡んでくる。好きな相手の前では集中力が増す一方、相手のことを考えている時間が長くなると逆に判断力が落ちるという研究結果もある。恋をしている男性が妙な行動をとるのは、ホルモンレベルで説明できる部分がある。

男性の恋煩いに出やすい症状、具体的に何が起きるか

 

食欲がなくなる、あるいは逆に食いすぎる

これは二極化する。相手からの返信待ちの間、胃がきゅっと締まって何も食べられなくなるタイプと、不安をごまかすように食べ続けるタイプ。どちらも恋煩いの典型的な症状だ。

中村さんは前者だった。好きな女性との関係が不安定になっていた時期、昼食が食べられなくなって体重が3キロ落ちたと言っていた。本人は「ダイエット成功かも」と笑っていたけど、目の下にくっきりクマができていた。笑えない。

スマホをやたらと触る

これが一番わかりやすい外側の症状だ。LINEの通知が来るたびに心臓が跳ねる、来なくても確認してしまう、画面をつけて消してをひたすら繰り返す。気づいたら1時間スマホを眺めていた、という話はほぼすべての男性会員から聞いた。

しかもこれ、相手からのメッセージを期待しているというより、相手の名前を見たいだけだったりする。LINEのトーク画面を開いて、アイコンと名前を見て、閉じる。この無意味な動作をループしている男性が、世の中にどれだけいるか。

ぞわっとする話だと思う。

眠れない、眠れても夢を見る

寝付きが悪くなる。布団に入ってから、頭の中で会話のシミュレーションが始まる。今日言えばよかったこと、次に会ったら言いたいこと、もし断られたらどうするか、でもこう言えば大丈夫かもしれない。このループが止まらなくて、気づいたら2時3時になっている。

眠れたとしても、今度は夢を見る。しかも都合の悪い夢が多い。振られる夢、無視される夢、なぜか別の男と一緒にいる夢。朝起きたら謎に落ち込んでいる、という状態が続いた男性の話を聞いたことが何度もある。脳が勝手に最悪のシナリオを反復練習している。迷惑すぎる。

仕事に集中できなくなる

これは本人が一番困る症状だ。資料を作っているのに気づいたら関係ない妄想をしている、会議中に相手の顔が浮かんで話が入ってこない、メールを送ろうとして相手のLINEを開いてしまう。

30代後半の営業職の男性会員が言っていたのは、「好きな人ができてから、仕事の数字が落ちた」だった。集中力が根こそぎ持っていかれている状態だと思う。恋愛ってつくづく、業務妨害だ(笑)。

男性特有の恋煩い、女性と何が違うのか

 

女性は吐き出せるが、男性は溜め込む

女性の恋煩いは、友人に話すことで多少発散される。あの人がこうだった、どう思う、と喋っているうちに気持ちが整理される。男性はこれをやりにくい。友人に好きな人の話をすることへのハードルが、構造的に高い。

結果、どこにも出口がない状態で症状が蓄積していく。一人で頭の中でぐるぐると同じことを繰り返す。答えの出ない問いを、何度も何度も回している。これが男性の恋煩いを深刻にしやすい理由だと思う。

男性の恋煩いは、行動として出てくる

女性の恋煩いが内側に向かいやすいのに対して、男性の恋煩いは外側に出やすい。突然ジムに通い始める、服を買い替える、車を洗い始める、資格の勉強を始める。好きな人ができた途端に自己投資が加速するのは、恋煩いの行動化だ。

相談所でも、活動が活発になっていた男性会員を観察していると、何か新しいことを始めていることが多かった。本人は「最近意識が変わって」と言うけど、タイミングを見ると必ず好きな相手が現れた直後だった。わかりやすい(笑)。

自覚がない分、拗れやすい

女性は恋煩いを自分で認識できる場合が多い。男性はそこに気づかないまま症状だけが進む。眠れない原因が仕事のストレスだと思い込んでいる、食欲不振を体調不良だと片付けている、集中力の低下を加齢のせいにしている。その間も、好きな人への気持ちだけはどんどん育っていく。

原因を正しく認識していないから、対処もできない。結果として症状が長引く。男性の恋煩いが長期化しやすいのは、この自覚のなさが一因だと思う。

恋煩いが重症化するとどうなるか

 

相手の動向を追いすぎるようになる

軽い恋煩いが拗れると、相手のSNSを毎日確認するようになる。Instagramのストーリーを全部見る、Xのつぶやきを遡る、LINEのアイコンが変わったことに気づく。本人は情報収集のつもりでも、客観的に見るとかなりしんどい状態だ。

ある男性会員が、好きな女性のインスタに写っていた背景から、彼女が先週どこのカフェに行ったかを特定した話をしてくれた。自慢げに話していたけど、私の顔が引きつっていたのを本人は気づいていたんだろうか。あれは少し怖かった。

感情の浮き沈みが激しくなる

相手から返信が来た日と来なかった日で、気分の落差が激しくなってくる。午前中に既読無視されただけで一日中落ち込む、逆にスタンプ一つで機嫌が爆上がりする。感情がスマホの通知に完全に支配されている状態だ。

はぁ…これが続くと本当に消耗する。周囲から見ても明らかに情緒不安定になっていくし、仕事や人間関係にまで影響が出てくる。恋煩いはそこまで進むと、もはや個人の問題じゃなくなってくる。

恋煩いの症状から抜け出す方法、現場で見てきたこと

 

感情を言語化することが、まず効く

男性は感情を言語化する習慣が少ない分、書き出すというアクションが意外と効果を発揮する。日記でも、スマホのメモでもいい。今自分が何を感じているかを文字にするだけで、頭の中のループに一定のブレーキがかかる。

中村さんは、アドバイザーとの面談の中で自分の気持ちを言葉にしていくうちに、少しずつ落ち着いていった。喋ることで整理されていくタイプだったんだと思う。誰かに話せる環境があるかどうかで、男性の恋煩いの長さはかなり変わってくる。

相手への行動を一つ具体的に起こす

恋煩いの症状が長引くのは、多くの場合、行動が止まっているからだ。次に何をするかが決まっていないと、脳はシミュレーションを延々と続ける。だったら一つだけ、小さな行動を起こすことが一番早い。

食事に誘う、一言LINEを送る、次に会う日を決める。何でもいい。行動が一つ決まると、脳のシミュレーションモードが止まる。恋煩いで眠れない夜は、だいたい次の行動が何も決まっていない夜だ。

恋煩いは、本気になれている証拠でもある

最後にこれだけ。眠れない、食えない、仕事に集中できない。これを書き連ねると症状一覧みたいになるけど、裏を返すと、それだけ本気になれているということだ。

恋煩いになっている男性を何人も見てきてみんなしんどそうだったけど、同時に、生き生きとしていた。好きな人ができた男性の顔は、やっぱり違う。少し間抜けで、少し輝いていた。

恋煩いを恥ずかしいと思う必要はない。それは、誰かに本気になれた自分の話だから。

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この記事を書いた人

元・大手結婚相談所でアドバイザーとして7年間勤務。

結婚・出産・子育てを経験した現在は、現場を離れていますが、これまで培ってきた恋愛・デート・婚活ノウハウを届けたいと思いブログを始めました。現場から離れた今だからこそ見える恋愛のバグと逆張りの勝ち方を教えます。

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