日程が決まるまでは、あんなにやり取りが弾んでたのに、決まった途端、ぱたっと連絡が来なくなった。狩りが終わったから、興味を失ったんだろうか。
結婚相談所で、日程確定前後の連絡頻度の変化を、何百組と見てきた。最初に言っておく。あの沈黙は、興味を失ったサインとは限らない。
連絡は、目的を達成したら、要らなくなる人がいる
連絡を、二つの目で見てる人がいる。一つは、連絡そのものを、関係を育てる時間だと捉える人。もう一つは、連絡を、何かを実現するための、道具だと捉える人。
後者のタイプにとって、連絡というのは、会う約束を取り付けるための、手段。約束が確定した時点で、その連絡の役割は、完了してる。連絡が減ったのは、興味が減ったからじゃなくて、道具としての仕事が、もう終わったから、というだけなんだ。
会う前の連絡には、実は「仕事」がある
その仕事が終われば、連絡の理由も、一緒に終わる
日程が決まるまでの連絡には、はっきりした仕事がある。相手の予定を確認する、都合を合わせる、そして、会いたいという気持ちを、少しずつ言葉にして伝えて、約束を確定させる。この過程には、まだ、不確実性が残ってる。だから、連絡が、その不確実性を埋める役割を果たしてる。
ところが、日程が確定した瞬間、その不確実性は消える。仕事は完了。道具として連絡を使ってきた人にとって、この後の連絡は、目的のない、なんとなくの会話になる。目的のない会話を、わざわざ自分から発生させる習慣が、そもそもない人には、ここでぴたっと連絡が止まる。悪気があるわけじゃなくて、単純に、次にすべきタスクが、頭の中に見当たらないだけなんだ。
会話を、前借りしたくない人もいる
もう一つ、別の心理もある。実際に会う時の楽しみを、事前の連絡で、使い切りたくない、という感覚。
話したいことを、会う前に、文字でどんどん消費してしまうと、実際に顔を合わせた時、話すことが残ってない。この空っぽ感を、無意識に避けたい人がいる。会話の鮮度を、対面のために、大事に取っておく。これは、冷めてるからじゃなくて、むしろ、実際に会う時間を、いちばん濃く保ちたい、という気持ちの表れであることもあるんだ。
本当に見るべきは、連絡が減った後の、二つの場面
当日が近づいた時に、何か一言あるか
とはいえ、連絡が完全にゼロで、それが本当に興味の薄さから来てるケースも、当然ある。見分ける材料が、二つある。
一つ目は、当日が近づいた時の様子。前日か当日の朝、明日楽しみです、今日、何時にどこで、というような、ちょっとした一言があるか。この一言があれば、彼の中に、ちゃんと期待感が育ってる証拠。完全に何もなければ、それは、少し注意が必要なサイン。
実際に会った時、ちゃんと熱量があるか
二つ目は、もっと重要な材料。実際に会った時、彼が、ちゃんと熱量を持って、目の前にいるかどうか。連絡が少なかった分を、会ってる時間で、ちゃんと取り返そうとしてるか。会話が弾んで、楽しそうにしてるなら、連絡の少なさは、単に、道具としての連絡観か、会話の前借りを避けたいだけだった、ということになる。
連絡の量より、対面での熱量。ここに、本当の答えが出てる。
相談所で見た、連絡はゼロだけど熱量は満点だった男性
日程が決まると、次に会う日まで、本当に一切、連絡をしないタイプの40代の男性会員がいた。何人かの女性会員と組み合わせても、毎回、同じパターンだった。
最初は、この連絡の少なさを心配する女性会員もいたけど、実際に会った時の彼は、いつも、非常に熱心だった。話をよく聞き、質問を重ね、会話を心から楽しんでる様子が、はっきり伝わってきた。
最終的に、彼は、同じく連絡は最小限でいい、というタイプの女性と、成婚していった。二人とも、会ってる時間の密度で、関係を測るタイプだった。連絡の少なさは、彼の一貫した性質であって、特定の相手への評価じゃなかったんだ。
逆に、連絡も態度も、両方冷めていた男性
対照的な例も、もちろんある。別の男性会員は、日程確定後、連絡が完全に止まったのに加えて、実際に会った時も、明らかに気のない態度だった。相槌は薄く、質問もほとんどせず、会話も弾まない。
この場合は、道具としての連絡観でも、会話の前借り回避でもなくて、単純に、興味そのものが、薄れていたケースだった。連絡の少なさと、対面での熱量の低さが、両方揃って初めて、本当に心配すべきサインになる。
