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好きだけど結婚は考えられないのは、彼女の欠陥じゃない

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彼女のことは、間違いなく好き。なのに、結婚という言葉が出てくると、なぜか、うまく思い描けない。
結婚相談所で、この、好きだけど結婚は考えられない、という状態を、何度も担当してきた。

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「結婚は考えられない」は、彼女の採点結果じゃない

世間の解説は、たいてい、彼女の側の欠陥を探そうとする。家庭的じゃない、金銭感覚が合わない、性格が幼い。まるで、結婚適性試験があって、彼女がそれに落ちた、みたいな扱い。
でも、これは、正確じゃないことが多い。結婚を考えられない理由は、彼女の中にあるとは限らない。理由の在り処を、まず、正しく見つけることが先なんだ。

見るべきは、具体的か、漠然としてるか

具体的な理由は、時間が経っても消えない

本人に、なぜ考えられないのか、深く聞いてみると、答えは、大きく二種類に分かれる。
一つ目は、具体的で、構造的な理由。彼女は子どもを望んでないけど、自分は欲しい。彼女は地元を離れたくないけど、自分は転勤がある。彼女の家族との関わり方に、根本的な価値観の違いがある。これは、はっきりした、名前のつく不一致。時間が経っても、愛情が深まっても、この種類のズレは、たいてい消えない。

漠然とした理由は、彼自身の問題であることが多い

二つ目は、うまく言葉にならない理由。なんとなく、まだ早い気がする。理由は分からないけど、想像できない。これは、彼女の欠陥じゃなくて、彼自身の、結婚という選択そのものへの、漠然とした恐れであることが、非常に多い。
自分の親の結婚生活を見て育った不安、独身の自由を手放すことへの怖さ、失敗への恐怖。これらは、相手が誰であっても、形を変えて出てくる可能性がある。彼女という個人の問題じゃなくて、結婚という制度そのものへの、彼の側の未消化な感情なんだ。

「彼女」としてしか、まだ会っていないだけかもしれない

もう一つ、大事な視点がある。結婚を考えられないのは、まだ、判断に必要なデータが、単純に足りてないだけ、というケース。
デートを重ねて、楽しい時間を積み上げてきた関係と、生活を共にする関係は、必要とする情報が、まったく違う。彼女が、体調を崩した時にどう振る舞うか。お金のトラブルが起きた時、どう話し合うか。退屈な、何でもない日常を、二人でどう過ごすか。
恋人としての楽しい時間しか、まだ共有してないなら、結婚生活を想像できないのは、当たり前とも言える。彼女が、結婚に向いてないんじゃなくて、まだ、結婚を判断できるだけの、共通の経験が、蓄積されてないだけなんだ。

相談所で見た、理由を言えなかった男性

34歳の男性会員がいた。付き合って3年になる彼女がいるのに、結婚に踏み切れず、うちに相談に来た、少し変わったケース。彼女の、どこが引っかかるのか、何度聞いても、答えられなかった。
面談を重ねる中で見えてきたのは、彼の両親が、彼が中学生の頃に、激しい離婚を経験してたこと。結婚という言葉に、無意識に、崩壊のイメージが張り付いてた。彼女とは、何の問題もなかった。ただ、結婚という制度そのものへの恐怖が、判断を止めてた。
その恐怖の出どころに気づいてから、半年後、彼はプロポーズした。彼女は、何も変わってなかった。変わったのは、彼の中の、恐怖の扱い方だけだった。

理由がはっきりしてた、静かな破局

一方、別の男性会員は、はっきりした理由を、最初から持ってた。彼女は、都会での仕事を、絶対に手放したくない人で、彼は、いずれ地元に戻って、家業を継ぐ必要があった。
二人とも、相手を嫌いになったわけじゃない。ただ、譲れない生活の形が、根本から違ってた。何度話し合っても、答えは変わらなかった。二人は、静かに、でも、はっきりした納得の上で、別れていった。
これは、彼女の欠陥でも、彼の弱さでもない。ただ、構造的に、噛み合わなかっただけ。この場合は、時間をかけても、答えは変わらない。

彼女がすべきなのは、我慢でも、詰め寄ることでもない

もし、あなたが、この状況にいる彼女の側なら、すべきなのは、黙って我慢することでも、なんで結婚できないのと詰め寄ることでもない。
漠然とした答えで終わらせずに、もう一歩、具体的に聞いてみること。何が引っかかってるのか、それは私についてなのか、それとも、結婚そのものについてなのか。この問いかけひとつで、彼自身、初めて、自分の恐れの正体に気づくことがある。

答えが出るのは、日常を一緒に乗り越えた後

最後に、伝えておきたい。結婚を考えられない、という言葉だけで、関係の価値を決めつけなくていい。
その理由が、具体的で構造的なものなら、時間をかけても、答えは変わらないかもしれない。でも、漠然としたものなら、それは、彼女への判定じゃなくて、彼自身が、まだ向き合えてない何かのサイン。
本当の答えは、楽しいデートの中じゃなくて、二人で困難を一つ乗り越えた後に、静かに出てくるものだと思う。

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