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デートを先延ばしにする女は、脈なしとは限らない

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また延期になった。今度は来週で、と提案したら、それも難しそうで、また今度で。これって、遠回しに脈なしって言われてるんだろうか。
逆に、自分が誘われたデートを、なんだかんだ理由をつけて先延ばしにしてしまう側で、これって彼への興味が薄いってことなのかな、と自分を疑ってる人もいると思う。
結婚相談所で、日程調整が延び続けるカップルを、何十組と見てきたが先延ばし、という行動そのものは、脈の有無を測る材料として、実はかなり心もとない。

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予定は、遠いほどタダに見える

来月なら、と約束する時と、明日なら、と約束する時、人の心の中では、まったく違う計算が動いてる。
遠い先の予定は、今日の自分にとって、コストがほぼゼロに見える。だから、気軽にいいよ、と言える。ところが、その日が近づくにつれて、身支度をする手間、出向く時間、初対面の相手に向き合う緊張、そういう現実の重みが、じわじわと立ち上がってくる。約束した時には見えてなかった請求書が、当日が近づくにつれて、どんどん膨らんで見えてくる感覚。
この構造は、相手への興味の有無とは、実はあまり関係がない。とても興味がある相手でも、当日が近づくと、急に気後れして、逃げ出したくなることがある。逆に、それほど興味がなくても、コストが軽い遠い約束の段階では、あっさりOKしてしまうこともある。先延ばしは、この、予定が近づくにつれて重みが増していく感覚に、抵抗できなかった結果、というだけのことが多いんだ。

先延ばしは、脈なしの証拠にならない

好きすぎて、逃げたくなる日もある

ここで、意外な話をしておきたい。先延ばしにする理由が、興味の薄さではなく、逆に、興味の強さから来てることがある。
本当に好きな相手だからこそ、変に思われたくない、いい印象を残したい、という気負いが、重くのしかかる。準備すればするほど不安になって、当日が近づくと、怖気づいてしまう。興味がない相手なら、そもそも気負う理由がないから、あっさり会えたりもする。皮肉なことに、先延ばしの強さは、時に、興味の強さと比例することさえあるんだ。

相談所で見た、先延ばしを繰り返しながら成婚した人

34歳の女性会員がいた。お見合い後、真剣交際に進んだ相手とのデートを、何度も延期してた。仕事が忙しくて、と毎回言ってたけど、面談で本音をぽつぽつ話してくれた。
彼のこと、けっこう本気で好きだから、変な自分を見せたくなくて、会う前になると、逃げたくなっちゃうんです、と。
彼女は、先延ばしにするたび、罪悪感で押しつぶされそうになりながらも、必ず、次の日程を、自分から提案してた。今週は無理だけど、再来週の土曜はどう、と。この、必ず自分から次を出す、という一点だけは、絶対に崩さなかった。
結局、彼女はその男性と成婚していった。先延ばしの回数は、決して少なくなかったけど、それでも関係は、ちゃんと続いた。先延ばしそのものより、その後に何をしたかが、関係を守ってたんだ。

本当に見るべきは、断り方じゃなく、次の提案があるか

ここが、この記事でいちばん伝えたい判定軸。先延ばしにされた時、見るべきは、断られた事実じゃなくて、そのやりとりの中に、次の提案が含まれてるかどうか。
今週は難しくて、だけで終わって、こちらから聞くまで何も出てこないなら、それは、コストの重さに、興味が負けてる状態かもしれない。今週は難しいけど、再来週なら、と、断りの中に、次への意志が同時に含まれてるなら、それは、コストの重さに、興味の方がまだ勝ってる証拠。
先延ばしという行為自体を見るんじゃなくて、先延ばしという行為の中に、前に進む意志が同乗してるかどうかを見る。それだけで、判定の精度は、かなり上がる。

先延ばしにしてしまう自分を、責めなくていい

自分が先延ばしにしてしまう側の人へ、実用をひとつ渡しておきたい。先延ばしにしがちな自分を、性格が悪いとか、誠実さが足りないとか、そういう話にしなくていい。ただ、コストの崖を、目の前にした時の、自然な反応なだけ。
対策は、崖を低くすること。長い予定を組むより、短い時間から誘ってみる。ランチより先にお茶、ディナーより先にランチ、というふうに、当日の負荷を軽くしておくと、直前の気後れが、かなり和らぐ。それと、先延ばしにする時は、必ずセットで、次の候補日を、自分から出す癖をつけること。それだけで、相手に伝わる印象は、大きく変わる。

私が、初デートを二回延期した話

夫との初デート、実は二回、延期してる。一回目は仕事の都合、本当だった。二回目は、正直に言うと、仕事は言い訳で、単純に緊張しすぎてた。
前日の夜、何を着ていくか決められなくて、クローゼットの前でぐるぐる悩んで、はぁ、ともう無理、明日は延期しよう、と決めて、当日の朝に体調不良を理由に連絡した。
延期の連絡をする度に、来週なら、再来週なら、と、必ず自分から次を提案してた。あれだけ逃げ腰だったのに、次を出す手だけは、なぜか止まらなかった。今思えば、あれが、私なりの本気のサインだったんだと思う。

遠い約束と、近い約束は、別の生き物

遠い約束は軽く、近い約束は重い。この構造は、誰にでも、多かれ少なかれ働いてる。だから、先延ばしにされたからといって、それだけで脈なしだと決めつけるのは、まだ早いよ。

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