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旦那の愚痴を言う女性心理。夫が嫌いなんじゃなく、聞いてもらえていない

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この記事を読んでる人は、たぶん三種類いる。
女性の知り合いに旦那の愚痴を聞かされて、これって脈ありなのかと思ってる男性。旦那の悪口を誰かに言い続けてる自分を、客観的に見たくなった女性。そして、愚痴を聞かされ続けて、正直もう限界、という友人。
結婚相談所で7年、旦那への愚痴を抱えて入会してきた女性も、愚痴の聞き役に回ってくたびれた会員も、両方の本音を聞いてきた立場から全員に使える話を書く。

 

目次

旦那の愚痴に、三種類ある

全部同じに見えて、愚痴の中身は三種類に分かれてる。
一つ目は、ガス抜き型。今日こんなことがあって、ひどくない?と言いたいだけ。解決を求めてない。解決策を提案されると、逆に話が終わってしまって困る。全体の体感で一番多い。この型の愚痴は、聞いてもらえれば、それで用が足りる。
二つ目は、判定を求める型。私って怒っていいよね?という確認。共感の外注。自分の感情が正当かどうかを、誰かに認定してもらいたい。はっきりそうだよと言ってもらえると、すっと落ち着く。
三つ目は、本気で困ってる型。経済的な問題、暴言や暴力、病気との向き合い方。これだけは別格で、愚痴という言葉で処理するより、具体的な相談として受け取った方がいい。笑って聞いてていい話じゃない。
この三つを見分けずに全部同じ対応をすると、聞く側も言う側も消耗する。ガス抜き型に解決策を出すと、嫌だって言いたかっただけなのに、と思われる。本気で困ってる型を共感だけで流すと、また同じ話が来る。

男性に旦那の愚痴を言う場合の、特別な落とし穴

男性読者には、ここを先に言っておく。
旦那の愚痴を自分に言ってくる、これって脈ありじゃないか。この解釈、現場で見てきた限り、ほぼ外れる。
旦那の愚痴を誰かに言いたい女性は、ちゃんと聞いてくれる人を探してる。その椅子に、たまたまあなたが座っただけ。椅子に意味があるのであって、あなたに特別な感情があるわけじゃないことが、多い。
むしろ警戒してほしい逆のパターンがある。ちゃんと聞いてくれたあなたと、ちゃんと聞かない夫、という対比が彼女の中で育つと、あなたへの好感度が上がっていく。これは、あなたのことが好きになったんじゃなくて、聞いてくれる人が特別になっていく現象。脈ありに見えてくるけど、実態は椅子への感謝。
この流れに乗ると、あなたが夫の代替機能を担うことになって、関係が動き始める。後から気づいた時に、自分が夫の欠落を埋める装置だったんだ、という話になりかねない。現場でそういう後悔を聞いたことが、何件かある。

愚痴の正体は不満じゃなく、承認の欠乏

ここが本論。旦那の愚痴の内容は夫の悪口に見えるけど、正体は夫への不満じゃないことが多い。
夫は、愚痴の中で悪役を担ってるけど、本当の問題は別の場所にある。自分の話を、ちゃんと聞いてもらえてない。日常の中で、自分の感情が扱われてない。その承認の欠乏が、愚痴という形で外に出てくる。
夫がちゃんと聞いてくれてたら、他の誰かに言いに行く理由がない。排気口として機能してる場所があれば、圧力は溜まらない。愚痴が外に漏れてる時は、家の中に排気口がない、という信号なの。
だから、旦那の愚痴を言い続ける女性が、本当に欲しいものは、夫が完璧に変わることでも、愚痴に共感してくれる友達を増やすことでもなくて、自分の話が自分の家でちゃんと聞いてもらえる状態なんだ。

相談所で見た、愚痴が止まらない女性の変化

入会理由に、旦那が嫌い、じゃなくて、旦那の愚痴を聞いてくれる人がいない、と書いてきた女性がいた。まだ離婚してなくて、相談窓口として来てた。
最初の面談、夫の話が止まらなかった。家事をしない、話を聞かない、子どものことを他人事みたいに言う。聞いてるこっちが疲れるくらい、出てきた(笑)。
でも途中で、夫のことを話してない時間の彼女が、全然違う顔をしてた。趣味の話、子どもの面白かった話、仕事で褒められた話。その時の彼女は、光ってた。
気づいてしまったの。この人、夫が嫌いなんじゃない。夫以外の話を、ちゃんと聞いてもらえてないんだ、と。夫は悪役として登場してるけど、問題の核は夫の人格じゃなくて、彼女の承認の空き地にあった。
半年かけて、趣味のコミュニティを一個作って、そこで自分の話を普通に聞いてもらえる場所を持てたら、旦那の話が、面談でほとんど出なくなった。夫が変わったわけじゃない。彼女の承認の空き地が、少し埋まっただけ。それで、家に帰るのが少し楽になったと言ってた。

聞かされてる側が、消耗しないための話

友人として愚痴を聞かされ続けてる人へ、正直な話を。
旦那の愚痴を全力で共感し続けると、あなたが共倒れする。なぜかというと、共感するほど、相手の愚痴は止まらなくなるから。ガス抜き型の愚痴は、出せば楽になる。でも、満タンに共感を注いでもらった翌日、また夫は同じことをする。だから、また来る。これが無限に続く構造。
共感は、愚痴の解決にならない。ガスを抜いても、また溜まる。あなたは毎回満タンの共感を渡して、でも問題は一ミリも動かない、という状態が続く。
聞かされてる側が消耗しないための、実用的な対応がひとつある。共感した後に、一個だけ質問を返す。それで、あなた自身はどうしたいの?と。解決策じゃなくて、彼女自身に向けた問い。愚痴は、自分の話として向き合う入り口が開いた瞬間に、少し形が変わる。外に向かってた矢印が、少しだけ内側に向く。
毎回全部受け取ろうとしなくていい。受け取れる量には上限があって、それを超えたら共倒れする。共感は一回でいい。解決策はいらない。問いを一個返すだけで、あなたの消耗が減る。

愚痴が減るのは、夫が変わった時じゃない

最後に、愚痴を言ってる側の女性へ。
旦那の愚痴が減るタイミングを、現場で何度か目撃した。夫が劇的に変わった時、ではなくて、愚痴を言う必要がなくなった時。どういう状態かというと、生活の中に、ちゃんと自分の話を聞いてくれる人や場所が、一個できた時。
趣味の仲間でも、職場の先輩でも、子どもが少し大きくなって会話ができるようになった時でも。自分の感情が、どこかで扱われていると感じると、夫が完璧じゃなくても、許容の幅が広がる。
夫を変えようとするエネルギーを、自分の承認の場所を作るエネルギーに使うほうが、結果として夫との関係が落ち着くことがある。逆説だけど、現場ではそういう順番で動いていくことが多かった。
あなたの話を、ちゃんと聞いてもらえる場所が、一個ある。それだけで、家の排気口の問題が、少し楽になる。旦那の愚痴は、夫の話じゃなくて、あなたの話の行き場が足りていないサインだったりするよ。

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