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結婚相談所にろくな女がいない?元アドバイザーが明かす本当の理由

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面談室で、入会3ヶ月目の男性会員に吐き捨てられたことがある。ここ、ろくな女いないっすね、と。
あぁ、また出たよ。
アドバイザーとして7年、このセリフを聞いた回数はたぶん3桁に乗る。カウンターの内側で全会員のプロフィールと本音を眺めてきた立場から言わせてもらうと、この愚痴は半分正しい。そして残り半分が致命的にズレてる。婚活が終わらない男性の原因は、そのズレた半分の方に全部詰まってるんだよね。

目次

現場から見る

出てくる答えはだいたい3つ。売れ残りが流れ着くから。高望みをこじらせた女ばかり。自然な出会いを逃した訳あり物件の墓場。
言いたいことはわかる。わかるけど、現場の空気は違った。
私がいた相談所の女性会員は、看護師、保育士、公務員、メーカー事務が中心層。夜勤で生活が不規則とか、職場が女だらけとか、出会いの導線が物理的に死んでるだけの普通の人たち。真面目に働いてきたら30歳を過ぎてた、そんな経歴の子が山ほどいた。
しかも全員、独身証明書と収入証明を提出済み。既婚者が平気で紛れ込むアプリより、書類の上ではよっぽど健全な世界なんだわ。
こじらせた人?そりゃいたよ(笑)。年収1500万未満の方とはお会いしませんと言い切った猛者の顔、今でも思い出せる。ただ比率にすれば1割もいない。職場にも同窓会にも一定数いる、あの確率と同じくらい。
じゃあなぜ、まともな女性に出会えた気がしないのか。

まともな女性は、あなたが会う前に消えている

入会3ヶ月でいなくなる人たち

忘れられない担当会員がいる。35歳の看護師さん。写真は地味、自己PRはたった3行、検索では確実に埋もれる側だった。
ところが会うと別人。気配りが自然で、話してると場の空気がふわっとあたたかくなる。
彼女、入会から成婚退会までちょうど2ヶ月半。
これがレアケースなら話は簡単だったのに、違うのよ。ちゃんとした女性ほど決まるのが速い。体感で3ヶ月から半年。正確な社内データはもう手元にないから数字は濁すけど、毎月の退会処理をしながら、いい人から順にゴッソリ抜けていく感触だけは今も指が覚えてる。
決められる女性は、相手の決め方も知ってる。32歳の保育士さんなんて初回の面談で、条件より一緒に黙っていられる人がいいですと言い切って、4ヶ月で決めた。基準が明確な人は迷わない。迷わないから、市場に留まる時間も短い。
あなたが今夜プロフィール画面を眺めてる間にも、誰かの2ヶ月半は静かに進行中。

検索画面は回転寿司の残り皿

長く表示され続けるのは、決まらなかった人。えげつないけど、これは男女共通の話。
回転寿司を思い浮かべてほしい。中トロは流れた瞬間に取られる。レーンをぐるぐる回り続けてる皿は、まあ、そういうことでしょ。
ろくな女がいないと嘆く男性の大半は、レーンの上だけ眺めて店ごと評価してる。厨房から毎週出てくる新しい皿、つまり新規入会の女性をまるで見ていない。
うちの相談所だと、新規データの反映は月曜の朝が多かった。だから新着チェックは週2回、月曜は朝イチでと何度も伝えたのに、実行する人は1割。動ける男性はその日のうちに申し込みまで終えてた。残り9割は半年後、同じ不満を抱えて私の前に戻ってくる。はぁ…。

その検索結果は、あなたを映す鏡

紹介システムの残酷な仕様

ここからは、現役時代なら口が裂けても言えなかった話。
毎月届く自動紹介って、あなたの希望条件だけで選ばれていない。相手の希望にあなたが収まっているか、過去の成婚傾向と釣り合うか、双方向で絞り込まれる。
言ってしまえば、画面に並ぶ女性たちは市場があなたに提示できる現実的なラインナップ。希望欄に20代と書き続ける40代後半男性の画面が静かなのは、システムの不具合じゃないの。
ろくなのがいないという感想は、言い換えれば通知。あなたの現在地はここです、という。
これを面談で正直に言えたら、どれだけ仕事が楽だったか。
鏡なのよ、結局。磨かずに鏡を責め続けても、映る顔は変わらない。
あとこれは裏技に近いけど、年齢条件を3歳広げるだけで、表示される世界はガラッと開ける。たった3歳。これを頑なに拒んだ人と、すんなり受け入れて翌月にお見合いを決めた人、両方この目で見てきた。

女性側のフィードバック用紙を読んだ夜

お見合いの後、女性からもアドバイザー宛てに感想シートが届く仕組みがあった。これがまあ、生々しいの。
ろくな女がいないが口癖の40代男性を担当してた頃、彼と会った女性5人分のシートを机に並べてみたことがある。店員への態度が冷たい。会話が自分の自慢だけ。清潔感が…。
読みながら背中がザワッとした。彼が女性たちにつけた低評価の言葉と、女性たちが彼につけた言葉が、ほぼ同じだったから。
後日談もある。オブラートに包んで本人へ伝えたら、見る目のない女ばかりだと逆ギレされた。伝え方を誤った私も悪い。でもね、5人が同じ箇所を指摘してたら、もう好みの問題じゃないのよ。
ろくな女がいないと言われる場所は、同時にろくな男がいないとも言われてる。両方の伝票を見られる立場だったから断言する。あれは品質の問題じゃなくて、お互いの答え合わせ。

41歳女性の画面に映っていたもの

逆側の景色も置いておく。担当だった41歳の女性は、職歴も人柄も申し分なかった。なのに受信箱に並ぶのは60代からの申し込みばかりで、希望する同世代に申し込んでも返事が来ない。
ろくな男がいないじゃないですかって、ハンカチを握りしめて言われた。
そう、セリフが同じなの。男女両方が、互いの売り場を眺めて同じ文句を言い合ってる。どちらかが正しいんじゃなくて、希望と現実の交差点に誰も立っていないだけ。この構図に気づいた人だけが、条件をずらして交差点まで歩いていける。

ろくな女を退会させているのは、誰か

ほとんどの記事が触れない話をもうひとつ。まともな女性が消える理由、成婚だけじゃないんだな。
担当に29歳の事務職の子がいた。控えめで誠実で、笑った顔のかわいい子。3回目のお見合い相手が最悪だった。開始10分で年齢の値踏み、続けて貯金額の確認、仕上げに働き方へのお説教。
彼女、帰り道に電話をくれて、声が震えてた(泣)。
翌週、休会届。そのまま戻らなかった。
で、だ。彼女を泣かせた張本人が後日の面談で何と言ったか。
最近いい人いないですねぇ、だって。
…マジでこのループ。嘆いてる層の一部が、嘆きの原因を自分の手で製造してる。被害者の顔をした加害者。7年間でいちばん腹の立つ光景だった。
しかも誠実な女性ほど傷つくと撤退が早くて、図太い人ほど何があっても残る。長期在籍層の印象がじわじわ悪化していくスパイラルの正体、実はこれだったりする。休会理由の欄にお見合い相手への恐怖や疲弊が並ぶ頻度は、けっこうなものだったとだけ言っておく。
1年半後、あの29歳の子から年賀状が届いた。職場の紹介で出会った人と結婚しましたって、ドレス姿の写真つき。嬉しくて、ちょっと悔しくて、デスクで変な声が出た。うちの棚から消えた中トロは、ちゃんと別の店で取られてたわけ。

写真で損する女性ほど、会うと化ける

キラキラ写真より、地味写真という鉱脈

相談所の検索は、事実上写真が9割。申し込みが集中するのは、スタジオでヘアメイクを盛ったキラキラの奇跡の一枚。
で、お見合い当日。肩を落として帰ってくる男性を何百人も見送った。写真詐欺とまでは言わないけど、期待値を上げた分だけ落差は事故になる。
逆のパターンが意外と多いことは、もっと知られていい。写りが残念な女性の実物が良くて、男性側が舞い上がって帰ってくるやつ。
例の看護師さんのお相手も、最初は乗り気じゃなかった。私が半ば強引に組んだお見合いで、終了後すぐ電話が鳴って、開口一番、めちゃくちゃ良い人でした!って。声、完全に上ずってたな(笑)。
撮られ慣れていない人ほど写真で損をする。中身の良さと写真写りは、笑っちゃうくらい連動しない。在職中ずっと観察してきた結論がこれ。
男性側ができる自衛をひとつだけ。写真より、趣味欄と自己紹介文の温度を読むこと。文面から生活の手触りが伝わる人は、会っても外れが少なかった。

申し込み200件の女性を追う不毛

人気プロフィールには月に100件、多い人なら200件の申し込みが積もる。彼女たちは選び疲れて、目だけが肥えて、返信は遅くなる一方。そこへ放つあなたの1通の当選確率、200分の1。
ついでに言うと、200件側の彼女たちも幸せじゃない。選んでも選んでも終わらなくて、疲れ果てて休会していく姿も珍しくなかった。誰も得しないレース。
狙うべきは、自分の基準で写真の点数を2点下げた層。誰も掘らないから競争が無くて、会ってみたら良かったが頻発する。中身と条件のバランスは、7年の観測上ここがいちばん良かった。
婚活は恋愛である前に市場。この切り替えができた男性から順に、私の前から退会していった。寂しいのに嬉しい退会って、あるのよ。

それでも愚痴り続けたい人へ

最後に、元中の人として身も蓋もないことを置いていく。
ろくな女がいないと半年以上言ってる人は、相談所を移籍しても、アプリに流れても、たぶん同じセリフを吐く。もう場所の問題じゃなくなってるから。
対照的に、決まる男性の行動は拍子抜けするほど淡々としてた。新着を週2で追う。写真を信用しない。会って3秒の見た目より、30分後の会話の心地よさで判断する。いいなと思ったら、その日のうちにお礼と2回目の打診を送る。以上。
速度が効く理由は単純で、相手の検討リストにライバルが積み上がる前に名前を覚えてもらえるから。年収も身長も平凡なのに、これだけで決めていった人が何人もいたよ。

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この記事を書いた人

元・大手結婚相談所でアドバイザーとして7年間勤務。

結婚・出産・子育てを経験した現在は、現場を離れていますが、これまで培ってきた恋愛・デート・婚活ノウハウを届けたいと思いブログを始めました。現場から離れた今だからこそ見える恋愛のバグと逆張りの勝ち方を教えます。

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