送信を取り消しました、の通知が気になって仕方ない
メッセージの送信を取り消しました。この表示だけが残っている。何を送ろうとしたのか、なぜ消したのか、見えないからこそ気になる。聞いていいのかもわからない。そのまま流すべきなのか。
LINEの送信取り消しは、内容が見えない分、受け取った側の想像を膨らませる。特に気になる相手、交際中の相手からの取り消しは、頭から離れなくなる。
結婚相談所でアドバイザーをやってきて、LINEのやりとりを巡る相談を数えきれないほど受けてきた。送信取り消しをした側の心理も、された側の戸惑いも、両方聞いてきた。女性が送信取り消しをするとき、内側で何が起きているかを書いていく。
送信取り消しには、送った事実が残る
送信取り消しの面白いところは、内容は消えるのに、何かを送ったという事実は残ることだ。完全に消すことはできない。取り消しました、という痕跡が、逆に相手の関心を引く。
これを理解している女性と、していない女性がいる。理解していない女性は、純粋に消したくて消している。理解している女性の中には、痕跡が残ることを織り込んでいる場合もある。この違いが、取り消しの意味を分ける。
女性がLINE送信取り消しをする心理、パターン別に読む
送った後に、恥ずかしくなった
一番多いパターンだ。勢いで送ったメッセージを、送った直後に読み返して、恥ずかしくなって消す。好意が出すぎていた、テンションが高すぎた、長文すぎた、絵文字が多すぎた。
特に好きな相手へのメッセージは、送る前は勢いがあっても、送った瞬間に冷静になる。客観的に見た自分のメッセージが、重く見えたり、必死に見えたりして、慌てて消す。
このパターンの取り消しは、好意の裏返しであることが多い。どうでもいい相手へのメッセージは、読み返さないし、恥ずかしくもならない。気になる相手だから、送った後に冷静になって、恥ずかしくなる。
28歳の女性会員、結衣さんは交際前の気になる相手に、夜のテンションで長文のメッセージを送って、3分後に取り消した経験を話してくれた。送った瞬間は良いと思ったのに、読み返したら重すぎた、と。取り消しの通知が残ることに後から気づいて、余計に恥ずかしくなった、と笑っていた。
誤字や間違いを直したかった
シンプルなパターンとして、誤字脱字、変換ミス、文章の間違いに気づいて消す場合がある。このパターンは、取り消しの直後に、修正されたほぼ同じ内容のメッセージが送られてくることでわかる。
取り消しの後にすぐ別のメッセージが来た場合は、深読みする必要はない。単純な修正だ。
誤爆した、送る相手を間違えた
別の人に送るはずだったメッセージを、間違えて送ってしまったパターンだ。このパターンの取り消しは、慌てて消される。そして、取り消しの後に説明がないか、ごめん間違えた、という一言だけが来る。
誤爆の取り消しは、本人にとって一番焦る状況だ。内容によっては、関係に影響することもあるから、必死に消す。
感情的なメッセージを、冷静になって消した
怒り、不満、悲しみ。感情が高まった状態で送ったメッセージを、少し時間が経って冷静になってから消すパターンがある。喧嘩の最中、不安が爆発したとき、寂しさが溢れたとき。
感情のままぶつけたメッセージを、これを送ったら関係が悪くなる、重いと思われる、と冷静になった頭が判断して、取り消す。このパターンの取り消しは、感情と理性の戦いの痕跡だ。
取り消されたメッセージの裏に、伝えたかったけど伝えられなかった感情がある。その感情は消えていない。取り消されただけで、本人の中にはまだある。
送るか迷っていた本音を、結局引っ込めた
好きという気持ち、会いたいという言葉、関係を進めたいという本音。送るかどうかずっと迷っていたものを、勢いで送って、やっぱり怖くなって消す。このパターンは、恥ずかしさのパターンと似ているけど、もっと深い葛藤がある。
本音を伝えたい気持ちと、伝えて関係が変わることへの恐怖。その間で揺れて、送って、消す。取り消されたメッセージの中に、その人の一番言いたかったことが入っていた可能性がある。
送信取り消しをされた側は、どう動くか
聞くかどうかは、関係の段階による
何を送ったのか聞いていいのか。これは関係の段階によって変わる。ある程度関係ができている相手なら、さっきの何だったの?と軽く聞くことは自然だ。聞かれた側も、軽く返せる。
まだ関係が浅い相手に追及すると、相手を追い詰めることになる。消したということは、見せたくなかったということだ。その意思を尊重して、流すことも一つの優しさだ。
軽く触れて、逃げ道を作って聞く
聞くなら、相手が答えやすい形で聞くのがいい。なになに、気になる、と軽いトーンで触れて、でも言いたくなければ流せる空気を残す。問い詰める形ではなく、興味を示す形だ。
結衣さんの相手は、取り消しの後に、消えた、なんか送ってくれた?と軽く聞いてきたらしい。その軽さに救われて、ちょっと夜のテンションで変なこと送っちゃって、と笑って返せた、と。重く追及されていたら、気まずくなっていたと思う、と言っていた。
取り消しの後の相手の様子を見る
取り消しの後、相手がどんな様子かが、取り消しの種類を教えてくれる。すぐに別のメッセージが来るなら修正、何事もなかったように会話が続くなら軽い恥ずかしさ、その後しばらく沈黙が続くなら、何か感情的なものか本音だった可能性がある。
沈黙が続いた場合、相手の中で何かが処理されている。その時間を、追わずに待つことも大事だ。
送信取り消しが頻繁にある女性の心理
送る前に考えすぎるタイプ
取り消しが頻繁にある女性は、メッセージへの慎重さが強いタイプであることが多い。送る前に何度も読み返す、送った後も読み返す、相手にどう受け取られるかを考えすぎる。
この慎重さは、相手にどう思われるかへの意識の高さから来ている。気になる相手であるほど、この慎重さが強く出る。取り消しの頻度は、相手への意識の高さの表れである場合がある。
感情の波があるタイプ
感情が高まったときに送って、落ち着いたら消す。このサイクルが繰り返される場合、感情の波が大きいタイプの可能性がある。夜に送って朝に消す、というパターンが典型だ。
夜は感情的になりやすく、朝は理性的になる。夜の自分が送ったものを、朝の自分が消す。この時間帯のパターンがあるなら、感情と理性の間で揺れている状態だ。
取り消されたメッセージより、大事なこと
消した内容を暴くより、言いやすい関係を作る
送信取り消しをされたとき、消された内容を知りたくなる。でも内容を暴くことより大事なのは、本音を言いやすい関係を作ることだ。
取り消しが起きるのは、送ることへのためらいがあるからだ。重いと思われたくない、引かれたくない、関係を壊したくない。このためらいが小さくなる関係になれば、取り消しは自然に減っていく。本音を送っても大丈夫だと思える相手には、消す必要がなくなる。
結衣さんは、その相手と交際が始まってから、取り消しをしなくなったと話してくれた。何を送っても受け取ってくれるとわかったから、消す必要がなくなった、と。取り消しの頻度が減っていくことが、関係の安心感が育っている証拠でもあった。
送信取り消しは、その人の中のためらいの痕跡だ。その痕跡を責めるより、ためらわなくていい関係を作っていくこと。それが、消えたメッセージへの一番建設的な向き合い方だと思っている。
