何を言っても、まず否定から返ってくる
でも、いや、それは違う、そうじゃなくて。会話のたびに、まず否定から入ってくる。提案しても否定、意見を言っても否定、楽しい話をしても水を差される。一緒にいると、だんだん何も言いたくなくなってくる。
否定ばかりする女性との関係に消耗している、という相談を、結婚相談所のアドバイザー経験の中で何度も受けてきた。交際相手として、お見合い相手として、否定の多さが関係を止めるケースを見てきた。
でも同時に、否定ばかりしてしまう女性側の内側も聞いてきた。否定する側にも、否定が出てしまう理由がある。両側から見てきた経験で、否定ばかりする女性の特徴と心理を書いていく。
否定ばかりする人の多くは、自覚がない
最初に書いておきたいのは、否定ばかりする女性の多くが、自分が否定ばかりしている自覚を持っていないことだ。本人の中では、正しいことを言っている、意見を言っている、心配して言っている、という感覚でいる。
でも受け取る側には、全部否定として届いている。この自覚のなさが、否定のパターンを止まらなくさせている。
否定ばかりする女性の特徴、具体的に何が出るか
会話の最初の一言が、否定語から始まる
一番わかりやすい特徴がこれだ。でも、いや、違う、そうかな。相手の話を受けて最初に出てくる言葉が、否定語になっている。内容を聞く前に、まず否定の形から入る。
これは癖になっていることが多い。内容として全否定しているわけじゃなくても、最初の一言が否定語だと、受け取る側には否定されたという感覚が残る。話すたびに否定語から返ってくると、話すこと自体が億劫になっていく。
34歳の男性会員、直樹さんは交際していた女性について、何を話してもまず、でも、から返ってくるのがしんどくなった、と話してくれた。内容は正しいこともあった、でも毎回否定から入られると、話す気力がなくなっていった、と。
提案に対して、できない理由を並べる
ここに行ってみない?という提案に対して、遠い、混んでそう、天気が悪いかも、と、できない理由が先に出てくる。提案の良さを見る前に、問題点を探す思考が働いている。
リスクを見る力は、本来は悪いものじゃない。でも毎回できない理由から入られると、提案する側は、何を提案しても無駄だという感覚になっていく。提案が減ると、関係の中の楽しみも減っていく。
相手の喜びに水を差す
仕事でうまくいったことを話したら、でもそれって普通じゃない?と返される。楽しかった話をしたら、それの何が楽しいの?と返される。相手のポジティブな感情に、水を差す言葉が出る。
これが続くと、相手は嬉しいことを話さなくなる。いいことがあっても共有しなくなる。喜びを共有できない関係は、どんどん表面的になっていく。
正論で相手を追い詰める
否定ばかりする女性の中に、正論を使うタイプがいる。言っていることは正しい。でも正しさで相手を追い詰めていく。間違いを指摘する、矛盾を突く、べき論で押す。
正しさと、相手への配慮は別物だ。正しいことを言っているから許される、という感覚があると、相手がどれだけ消耗しているかが見えなくなる。正論の連打は、議論では勝てても、関係を削っていく。
否定ばかりしてしまう女性の心理、内側で何が起きているか
否定が自分を守る癖になっている
否定ばかりする女性の多くに、否定が防衛になっているパターンがある。先に否定しておけば、期待して裏切られることがない。リスクを先に指摘しておけば、失敗したときに傷つかない。否定が、自分を守る癖として染み付いている。
楽しみにしていたのに裏切られた経験、期待して傷ついた経験が積み重なると、期待しないことが自己防衛になる。その防衛が、何に対してもまず否定から入るという形で出てくる。
否定することで、自分の存在を示そうとしている
相手に同意するだけでは、自分の存在価値がない気がする。違う視点を出すこと、問題点を指摘することで、自分はちゃんと考えている、自分には価値があると示そうとしている場合がある。
これは自己肯定感の低さと繋がっていることが多い。そのままの自分に価値があると思えないから、否定や指摘という形で価値を示そうとする。本人は貢献しているつもりで、相手は否定され続けている。このズレが、関係を消耗させる。
育った環境で否定が標準になっている
否定の多い家庭で育つと、否定がコミュニケーションの標準になることがある。親から否定され続けてきた、家族の会話が否定の応酬だった。その環境で育つと、否定から入る会話が普通になる。
32歳の女性会員、理沙さんはお見合いのフィードバックで、否定が多いという言葉が複数の男性から出ていた。本人に伝えると、最初は驚いていた。自分では普通に話しているつもりだった、と。掘り下げていくと、実家の会話がいつも否定から始まる家庭だったとわかった。否定が、彼女にとっての普通の会話だった。
否定ばかりする女性との関係で起きること
相手が何も話さなくなる
否定され続けると、相手は話すことをやめていく。提案しなくなる、報告しなくなる、相談しなくなる。話しても否定されるだけだから、話す意味を感じなくなる。
会話が減ると、関係の中の情報量が減る。お互いが何を考えているかわからなくなる。わからないまま、関係が静かに痩せていく。
相手の自己肯定感が削れていく
毎回否定される関係の中にいると、相手の自己肯定感が削れていく。自分の意見は間違っているのか、自分の感覚はおかしいのか。否定の積み重ねが、相手の自信を奪っていく。
直樹さんは、彼女と一緒にいる時間が長くなるほど、自分に自信がなくなっていったと話してくれた。何を言っても否定されるから、自分の判断を信じられなくなっていった、と。関係が、彼を削っていた。
否定ばかりする女性への向き合い方
否定されたときの気持ちを、具体的に伝える
否定ばかりする相手には、否定されたときに自分がどう感じるかを、具体的に伝えることが第一歩だ。否定するなと言うのではなく、まず否定から入られると話しにくくなる、と自分の感覚として伝える。
本人に自覚がないことが多いから、伝えられて初めて気づく場合がある。伝えたときに、相手が受け取って変わろうとするかどうかが、関係の可能性を決める。
否定の裏にある意図を聞いてみる
否定の言葉の裏に、心配や考えがある場合がある。それは違う、の裏に、失敗してほしくないという気持ちがあることもある。否定の言葉だけ受け取らず、なぜそう思うのかを聞いてみると、否定の裏の意図が見えることがある。
意図が見えると、否定が否定じゃなく聞こえることがある。ただし、毎回その読み解きをこちらがやり続けるのは消耗する。本人が伝え方を変える努力をするかどうかが、最終的には必要だ。
変わらないなら、距離を考える
伝えても変わらない、否定が続く、自分が削られ続けている。この状態が続くなら、関係への距離を考える必要がある。否定され続ける関係に居続けることは、自分の自己肯定感を差し出し続けることだよ。
