好きと言ってくれた人が、気づいたら離れていた
あんなに好意を寄せてくれていたのに、いつの間にか離れていった。アプローチしてくれていた人が、急に連絡してこなくなった。追いかけてくれていた人が、振り向かなくなった。何もしていないつもりなのに、好意を寄せてくれた人が離れていく。
この経験を繰り返している人が、相談所にも来ていた。好かれることはある、でもその好意が続かない、気づいたら相手が冷めている。この繰り返しには、理由がある。結婚相談所でアドバイザーをやってきて、好意を寄せた側が離れていくパターンを何度も見てきた。離れた側の心理も聞いてきた。その経験から、なぜ好意が離れていくのかを書いていく。
好意が離れることには、構造がある
好意を寄せてくれた人が離れていくのは、偶然じゃないことが多い。離れる側の心の中で、何かが少しずつ積み重なって、ある時点で気持ちが切れる。その積み重ねが見えていなかったことが、突然離れられたように感じさせる。
相手の好意が当たり前になっていた、好意に応えていなかった、または好意を試すような態度を取っていた。これらが、好意を離れさせる原因になりやすい。
好意を寄せてくれた人が離れる理由、パターン別に読む
好意を当たり前にして、応えていなかった
一番多いパターンだ。相手が好意を寄せてくれている、それが心地よい、でもその好意に応えてこなかった。連絡をくれるけど、自分からはあまりしない。会いたいと言われるけど、自分からは誘わない。好意を受け取るだけで、返していなかった。
好意を一方的に出し続ける側は、どこかで疲れる。返ってこない好意を出し続けることへの限界が来る。その限界が、離れるという形で出てくる。
30歳の女性会員、璃子さんは過去に、好意を寄せてくれた男性が離れていった経験を何度かしていた。話を聞くと、相手の好意を受け取るのが心地よくて、自分から動くことをしていなかった、と気づいた。相手が疲れて離れていくのが、毎回のパターンだった、と。
好意を試すような態度を取っていた
相手が本当に自分を好きかどうかを確認したくて、わざと冷たくする、わざと反応を薄くする、わざと連絡を遅らせる。こういう試す態度が、好意を離れさせることがある。
試す態度は、好意を寄せている側を不安にさせる。最初は不安でも追いかけてくるけど、試す態度が続くと、自分は大切にされていないと感じて離れていく。試しすぎることが、好意を冷ます。
好意に甘えて、相手を雑に扱っていた
好意を寄せてくれている相手だから、少し雑に扱っても大丈夫だと無意識に思ってしまうことがある。連絡を後回しにする、約束を軽く考える、感謝を伝えない。相手が好きでいてくれることに甘えて、扱いが雑になる。
好意を寄せている側も、雑に扱われ続けると気持ちが冷める。好きだから許せる範囲には限界がある。その限界を越えたとき、離れていく。
好意の重さに応えられず、距離を取った結果
相手の好意が強すぎて、その重さに引いてしまい、距離を取った場合がある。距離を取ったことで、相手が離れていく。これは好意を寄せられた側が、その好意に対応しきれなかったパターンだ。
このパターンは、必ずしも悪いことじゃない。好意の重さが本当に合わなかったなら、離れることが自然な結果だ。でも、もう少し対応できたかもしれない好意を、対応しきれずに失った場合は、後から後悔につながることがある。
好意を寄せてくれた人が離れる前に出るサイン
連絡の頻度が落ちてくる
好意を寄せてくれていた人が離れる前に、まず連絡の頻度が落ちる。毎日来ていた連絡が、数日に一度になる。すぐ返ってきた返信が、遅くなる。この変化が、気持ちが冷め始めているサインだ。
この段階で気づければ、まだ動けることがある。でも好意を受け取ることに慣れていると、この変化に気づきにくい。来て当たり前だと思っていると、頻度が落ちたことへの感度が鈍る。
アプローチが減ってくる
会いたいと言ってくれていたのが言わなくなる、好意を伝えてくれていたのが伝えなくなる。アプローチの量が減ってくるのが、離れる前のサインだ。
これは、好意を出し続けることへの疲れ、または返ってこないことへの諦めが始まっているサインだ。アプローチが減ったとき、相手の中で何かが変わっている。
反応への期待が消えていく
好意を寄せている間は、こちらの反応への期待がある。返信を待っている、会えることを楽しみにしている。でも離れ始めると、その期待が消えていく。期待が消えると、行動も減っていく。
璃子さんが気づいたのも、相手の期待が消えていく瞬間だった。最初はあんなに反応を求めてくれていたのに、ある時期からこちらの反応にあまり関心がなくなっていた、と。その変化を見逃していたことが、毎回のパターンだった。
好意を離れさせないための話
好意を受け取ったら、何かを返す
好意を寄せてくれた人が離れないために、一番大事なのは好意に何かを返すことだ。全部に応える必要はない。でも好意を受け取るだけで返さないと、相手はいつか疲れる。
連絡をくれたら、たまには自分からも連絡する。会いたいと言われたら、たまには自分からも誘う。感謝を言葉にする。これだけで、好意が一方通行から双方向に変わる。双方向の関係は、続きやすい。
好意を当たり前にしない
好意を寄せてくれることが当たり前になると、その価値に気づかなくなる。当たり前に思っているうちに、扱いが雑になる。雑な扱いが、好意を冷ます。
好意を向けてくれている人が今そこにいることを、当たり前と思わない意識を持つことが大事だ。好意は、続いて当然のものじゃない。
試す態度をやめる
相手の好意を確認したくて試す態度を取っているなら、それをやめることが好意を保つことにつながる。試すことで好意が深まることはない。むしろ試されていることへの疲れが、好意を冷ます。
相手が好きかどうかを確認したいなら、試すより、自分も好意を見せる方が確実だ。好意のやりとりの中で、相手の気持ちは自然に見えてくるよ。
好意が離れる経験を繰り返さないために
離れた経験から、自分のパターンを見る
好意を寄せてくれた人が離れる経験を繰り返している場合、自分の中に共通したパターンがある。好意を受け取るだけで返さない、試す態度を取る、好意に甘える。このパターンに気づくことが、繰り返しを止める第一歩だ。
璃子さんは、相談所での活動を通じて、自分のパターンに気づいた。好意を受け取るのが心地よくて、返すことを忘れていた、と。気づいてから、好意を向けてくれる相手に対して、自分からも何かを返すことを意識するようになった、と言っていた。
好意を受け取ることへの罪悪感を手放す
好意を返せなかった理由の一つに、好意を受け取ることへの居心地の悪さがある場合がある。自分はそこまで好かれる価値がない、という感覚があると、好意を受け取ることに躊躇して、返すこともできなくなる。
好意を素直に受け取れること、そしてそれに応えられることは、自己肯定感とつながっている。自分が好かれる価値があると思えると、好意を受け取って返すことが自然にできるようになるよ。
