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父性本能が強い人の特徴、守りたがる男ほど結婚で脱落する

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守りたがる男は、婚活市場でいちばん決まらなかった

面倒見がいい。頼りがいがある。困っている人を放っておけない。
父性本能が強い人の特徴として、だいたいこの三つが並びますよね。

7年、結婚相談所にいた立場から先に結論を置きます。
このタイプ、成婚率が低かった。
かなりはっきりと、低かった。

39歳、面倒見の塊だった男性会員の2年半

担当していた男性会員に、絵に描いたようなタイプがいました。39歳。
初回のお見合いから、相手の荷物を持つ。店員への注文も全部やる。帰りは必ず駅まで送る。
私は最初、こんなに気が利く人がなぜ独身なのかと不思議でした。

2年半、成婚せず。
お見合いは組めるんです。交際にも入る。2か月くらいで、女性側から終了の申し出が来る。

理由の欄に書かれていた言葉が、毎回似ていました。
息が詰まる。
決めてもらえるのは楽なんですけど、と続く。

守られる側は、途中から採点されている気分になる

何が起きていたか、女性側に踏み込んで聞いたことがあります。
返ってきた説明が、鋭かった。

私が困っていないと、あの人が困るんです、と。

彼は、相手が自力で解決した時に不機嫌になっていました。本人に自覚はゼロ。
仕事の悩みを相談されて助言する。次に会った時、もう解決しましたと言われる。すると、目に見えて元気がなくなる。

守るという行為には、守られる役の人間が必要です。
必要なのに供給が止まると、供給を要求し始める。
ここが、このタイプの最大の落とし穴だと思ってます。

あれは本能じゃない、自分の存在を確認する装置

本能という言葉が、話をややこしくしてる。

必要とされないと、消えてしまう感覚

面談を重ねて分かったのは、守りたがる人の内側にあるのが優しさとは限らないということでした。
不安のほうが近い。

自分がここにいていい理由を、役に立っているという事実でしか説明できない人。
だから、誰かの不足を探します。無意識に。
不足を見つけて埋めることでしか、自分の輪郭が確認できないので。

41歳の男性会員が、面談でぽつりと言った言葉が残ってます。
何も頼まれない日は、なんで一緒にいるのか分からなくなるんですよ、と。
その時、私は返す言葉が出てこなかった。ずーんときた。

父性という単語が、それを美談に変えている

同じ構造を女性がやると、共依存とか重い女とか呼ばれます。
男性がやると、父性本能。包容力。頼りがい。
言葉が違うだけで、中身は同じなのに。

この命名のせいで、本人が気づけないんですよ。
褒められている状態が続く限り、自分の不安を点検する機会が来ない。

私は、この言葉自体がけっこう罪深いと思ってます。
守りたがる衝動を本能と呼んだ瞬間、変えられないものとして扱われるので。
本能じゃないです。癖です。癖なら、直せる。

本物と偽物を分ける、たった一個の質問

相手が回復した時、喜べるかどうか

判定基準は、これだけでいい。
守っていた相手が自立した瞬間の、反応。

本物は、喜びます。手が空いて、寂しさは残るけど、嬉しい。
偽物は、不機嫌になる。あるいは、次の不足を探し始める。

彼女が転職に成功した。資格を取った。友達が増えた。
その報告を受けた時の、最初の0.5秒の表情。
おめでとうと言う前の、あの一瞬。そこに全部出ます。

心配と支配は、同じ顔で歩いてくる

もうひとつの見分け方。
守る行為が、選択肢を増やしているか、減らしているか。

夜道が危ないから迎えに行く。これは増やしてます。彼女は遅くまで働ける。
夜道が危ないから遅くまで働くな。これは減らしてる。

言っていることは同じ心配なのに、結果が正反対。
どちらも本人は善意です。だから厄介なんですよ。悪意なら気づけるので。

交際終了の理由でモラハラ的な訴えが出た案件、いくつも扱いました。
男性側は全員、心当たりがないという顔をしてました。守っていたつもりだったので。

それでも、この性質は使える

ここまで潰しておいて、擁護もします。
使い方さえ間違えなければ、これは強い。

成婚した人は、守る対象を人から生活に移していた

持ち直したケースがあります。
さっきの39歳の男性会員。私が方針を変えたんです。
女性を守るのをやめてください、と伝えた。

代わりに、家事の担当を先に決めてもらいました。
守るんじゃなく、運営する。相手の問題を解決するんじゃなく、二人の生活の仕組みを回す。

半年後に成婚しました。
奥さんになった女性が言っていたのが、この言葉です。
私じゃなくて、暮らしを大事にしてくれる人でした。

守る力の向き先を、人から生活に変えるだけ。それだけで結果が変わった。

くすぐりたい人へ、弱さの見せ方には向き不向きがある

父性本能をくすぐる方法を探している女性へ。
やめとけとは言いません。ただ、種類を選んでください。

できないことを見せるのは、危ないです。
一度その役割で固定されると、成長を喜んでもらえない関係になる。数年後、あなたが何かを達成した時に空気が悪くなる。

効くのは、疲れを見せることです。
できるけど、今日はしんどい。この形なら、能力を下げずに助けを受け取れる。
一時的な不足と、恒久的な不足。同じ甘え方に見えて、その後の10年がまるで違います。

私が守られる役をやめた日

電球すら自分で替えなかった1年

自分の話をします。
夫と付き合い始めた頃、私はかなり意識的に頼っていました。
道に迷ったふり。重い荷物を持たない。電球の交換すら、彼が来る日まで待ってた。

当時のノウハウとして、それが正解だと思ってたんですよ。婚活のアドバイザーとして、他人にもそう教えていた時期がある。
今思うと、うわ、って感じ。

1年くらい経った頃、彼が仕事で長期出張に出ました。
その間、電球が切れた。
脚立に乗って、自分で替えました。3分で終わった。

その3分の後、部屋の真ん中で妙な感情に襲われたんですよね。
私、この1年、何をしてたんだろう、と。

役割を返上したら、関係のほうが軽くなった

帰ってきた彼に、電球のことを話しました。
彼、あっさり、そっか、と。
拍子抜けするくらい、何も思っていなかった。

そこから私は、頼る演技をやめました。
すると不思議なもので、彼のほうが本音を出すようになったんです。仕事の弱音とか、実家との揉め事とか。

私が守られる役をやっている間、彼は守る役を降りられなかった。
両方が固定されていた。片方が降りたら、もう片方も自由になった。

はぁ…と、あの時ようやく息が吐けた気がします。
今も、重い荷物は先に持ったほうが持ちます。順番も担当も決めてない。そのほうが、ずっと楽だった。

守りたがる自分に気づいた人へ

手を出す前の3秒を、空ける

自覚がある人に、実務だけ置いていきます。
やめる必要はないです。遅らせるだけでいい。

助けたくなった瞬間、3秒待つ。
その3秒で、相手が自分でやり始めることがけっこうある。始めたら、手を出さない。それだけ。

頼まれてから動く。これに切り替えると、最初はそわそわします。役に立っていない時間が、居心地悪いので。
その居心地の悪さこそが、たぶん本題です。優しさじゃなく不安が動力だったことの、いちばん確かな証拠なので。

相手が自分でできるようになっていくのを見て、寂しさと嬉しさが半々になったなら、それはもう本物のほうに入ってます。
寂しさだけしかないなら、まだ途中。

守れる人は貴重です。それは間違いない。
ただ、守られ続けた人はいつか外に出ます。出た先で、あなたを思い出すかどうか。
そこが分かれ目じゃないでしょうか。

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