誕生日、覚えててくれた。お祝いのメッセージも来た。これって、特別な意味があるんだろうか。
誕生日を祝うこと自体は、ほぼ全員がやる
誕生日というのは、社会的に、かなり特殊な日付なんだ。祝うことが、ほとんど義務に近い、社会通念になってる。友人でも、同僚でも、SNSでつながってるだけの相手でも、誕生日と分かれば、おめでとう、のひと言くらいは、誰でも送る。
つまり、誕生日を祝われた、という事実だけでは、恋愛感情の有無を、ほとんど判定できない。義務としての最低ラインを、みんな、なんとなく守ってるだけの可能性が、十分にあるからなんだ。
本当に見るべきは、義務の外側に出ているかどうか
メッセージ一本と、予定を空けることの差
判定に使えるのは、義務の最低ラインを、どれだけ超えているか。おめでとう、のメッセージ一本は、義務の内側。社会的に期待される、最低限の行動。
一方、その日のために、わざわざ予定を空ける。プレゼントを、事前に用意する。当日、会う時間を作る。これらは、義務の外側にある行動。義務だけなら、メッセージ一本で十分果たせるのに、そこを超えて、時間や労力を割いてくるなら、そこには、義務以上の何かが、動いてる。
線を引く場所は、これだけ。義務の内側で終わってるか、外側にはみ出してるか。
日付を、いつ、どうやって知ったか
通知で思い出したか、自分から聞いていたか
もう一つ、有効な材料がある。彼が、あなたの誕生日を、どうやって把握したか。
SNSの誕生日通知で、その日の朝に思い出した、という場合、これは、ほぼ努力ゼロで得られる情報。通知が教えてくれなければ、そもそも気づいてなかった可能性が高い。
一方、以前、何気ない会話の中で、誕生日いつなの、と、自分から聞いてきて、それを、誰にも思い出させられることなく、覚えていた場合。これは、まったく違う。聞くという行動には、その時点で、あなたに関心を持ってた証拠が、すでに含まれてる。しかも、それを、外部の通知に頼らず記憶していたなら、その関心は、一時的なものじゃなかったということ。
祝い方の中身より、その日付を、どういう経路で手に入れたか。そこに、実は、いちばん正直な情報が詰まってる。
相談所で見た、全員に送っていた「おめでとう」
ある女性会員が、お見合いした男性から、誕生日にメッセージが届いた、と、嬉しそうに報告してきたことがあった。
ただ、確認していくと、その男性は、お見合いをした女性会員全員に、同じような、おめでとうございます、というメッセージを、律儀に送るタイプの人だった。彼にとって、それは、丁寧な人柄からくる、義務の遂行。特定の誰かへの、特別な気持ちからではなかった。
悪気はまったくない。ただ、義務の内側で、綺麗に収まってしまってる祝福だった。
数週間前から予定を空けていた男性
対照的な例も、ある。別の男性会員は、交際中の女性の誕生日の、三週間も前から、その日は絶対に予定を空けたいので、と、お店を探し始めてた。
彼女が、以前、何気なく話していた、行ってみたいお店の名前まで、しっかり覚えてて、そこを予約してた。義務の最低ラインどころか、準備の熱量そのものが、明らかに、義務を超えてた。二人は、その後、順調に、成婚まで進んでいった。
日付を間違えたのに、欲しかったものを覚えていた人
少し変わった例も、紹介しておきたい。ある男性は、彼女の誕生日を、うっかり一日、間違えて覚えてた。当日じゃない日に、お祝いのメッセージを送ってしまって、あれ、と、彼女に指摘されて焦ってた。
でも、贈ってきたプレゼントは、彼女が、何ヶ月も前に、雑談の中で、ふと欲しいと呟いてたものだった。日付という、記号としての情報は、間違えてた。でも、彼女という人間の、具体的な欲求は、しっかり覚えてた。
日付の正確さより、中身の正確さの方が、実は、ずっと大事な情報なんだと思う。
