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目を見て話す男性が脈なしな理由

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ちゃんと目を見て話してくれる。逸らさないし、話を聞いてる感じもする。なのに、脈なしだと感じた。もしくは、はっきりそう言われた。
目を見て話す=好意、と、どこかで信じてきた分、余計に混乱する。
結婚相談所で7年、目を見て話す技術を持った男性を、何百人と見てきた。最初に言っておく。上手すぎる目線は、恋愛感情とは、そもそも別の場所から来てることがある。

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目を見て話せる男性ほど、脈ありとは限らない

目を見て話せることは、対人スキルの一種として、社会に出れば嫌でも鍛えられる。営業、接客、医療、教育。相手の目を見て話すことが評価に直結する仕事は、いくらでもある。
そういう職場で年数を重ねた男性は、意識しなくても、初対面の相手の目を、自然に見られるようになる。恋愛感情の有無とは無関係に、体に染みついた挨拶みたいなもの。だから、目を見て話せる、という一点だけを脈ありの証拠にするのは、実は、かなり危うい。

名刺交換の目、という技術

誰に対しても同じ強さで見られる目

現場で、この目線のことを、名刺交換の目、と呼んでた。
名刺交換の瞬間、営業慣れした人は、初対面の相手の目をまっすぐ見て、しっかり挨拶する。あれは、相手が誰であれ、同じ強さで発動する。取引先でも、後輩でも、お見合いの相手でも、発動条件は変わらない。
名刺交換の目を持つ男性は、お見合いの席でも、同じ強さで相手を見つめる。目の前にいるのが特別な相手だから見つめてるんじゃなくて、対人モードが常にオンになってるだけ。技術としては優秀。でも、恋愛感情の証拠としては、正直、心もとないんだ。

本当に緊張してる目は、実は少し揺れる

心拍が上がると、視線は乱れる

ここで、意外な話をしておきたい。本気で好きな相手を前にすると、視線は、実はむしろ、乱れやすくなる。
心拍が上がって、緊張が走ると、体は微妙に落ち着かなくなる。まばたきが増えたり、視線がふっと逸れて、また戻ってきたり。完璧に据わった目線を、緊張しながら維持し続けるのは、意外と難しいことなんだ。
だから、揺るぎなく完璧に目を合わせ続けられる状態は、逆に、緊張がゼロに近いことの証明になる場合がある。上手な目線ほど、実は、心拍数が上がってない証拠だったりする。目の強さと、感情の強さは、比例するとは限らないんだ。

相談所で見た、名刺交換の目に泣いた女性

27歳の女性会員がいた。お見合いの相手が、外資系の営業職で、終始しっかり目を見て話してくれる人だった。
彼女は、あんなに真剣に見つめてくれるなんて、と、すっかり期待して帰ってきた。ところが、後日届いたのは、お断りの連絡。理由の欄には、真剣交際は考えられない、とだけ。
面談で、彼女は泣きながら、目を見て話してくれたのに、と繰り返してた。後から分かったことだけど、彼はどのお見合いでも、誰に対しても、同じ強さで目を見て話す人だった。営業成績トップの、いわば標準装備。彼女への態度は、特別扱いでも何でもなく、彼の平常運転だった。
悪気があったわけじゃない。ただ、名刺交換の目を、恋愛のサインだと読み違えてしまっただけなんだ。

目が泳いだ男性の方が、本気だった話

対照的な話も、ある。42歳の男性会員は、お見合いのたびに、目のやり場に困ってた。相手をしっかり見ようとするのに、途中で目が泳いで、テーブルの端や、コップに視線が逃げる。
最初の何件かは、あまり印象が良くなかった。落ち着きがない、と受け取られることもあった。ところが、ある女性との回で、彼の目の動きが変わった。
話が弾んで、彼女が笑った瞬間、彼の視線が、いつもよりほんの少し長く、彼女の顔に留まってた。そのあと、照れたように、また視線を逃がす。この、留まって、逃げて、を繰り返す動きが、その回だけ、明らかに他と違ってた。
彼女も、なんだかこの人、緊張してくれてる気がする、と面談で話してた。目が泳ぐ人の中に紛れた、たった一つの、本物の揺れ。あれこそが、脈ありの正体だった。

うちの夫は、目を合わせられない人だった

自分の話を、ひとつ。夫と初めて会った時、彼は、まともに目を合わせられない人だった。話しながら、視線が、私の顔と、テーブルと、窓の外を、せわしなく行き来してた。
正直、最初は、この人、私に興味ないのかな、と思った。目も合わせてくれないし、と(笑)。
でも、後から夫に聞いたら、あの日、緊張しすぎて、まともに顔を見られなかった、と白状された。心臓がバクバクいってて、目を合わせたら余計おかしくなりそうだった、って。
そんなに緊張されてたなんて、当時は知る由もなかった
上手に目を見て話せなかった彼の方が、実は、いちばん本気だった。目線の技術の低さは、恋愛感情の低さとは、まったく比例しないんだと、身をもって知った出来事だったんだ。

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