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振られても好きなままでいい!消そうとするほど長引くから

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振られた。でも、まだ好き。
忘れようとすればするほど、ふとした瞬間に思い出す。信号待ちで、似た後ろ姿を見かけただけで、じわっと胸が痛む。私、いつまでこんな調子なんだろう。振られたけどまだ好きな気持ちとの向き合い方、と検索して、少し疲れた指でここに来たんだと思う。
結婚相談所で7年、振られた直後の会員を、たくさん見てきた。そして、私自身にも、選ばれなかった夜がある。最初に言っておきたいのは、まだ好きでいることは、失敗でも、遅れでもないということ。

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まだ好きなことは、失敗じゃない

好きという気持ちは、スイッチじゃない。関係が終わったからといって、パチンと切り替えられるようにはできてない。
振られた瞬間から気持ちがきれいさっぱり消える人の方が、実はめずらしい。時間をかけて育った感情は、時間をかけて育った分だけ、消えるのにも時間がかかる。当たり前の話なんだけど、振られた側は、それを自分の弱さだと勘違いしやすい。
まだ好き、という状態は、正常な機能。壊れてるわけでも、往生際が悪いわけでもない。まず、それを自分に許してあげてほしい。

消そうとする気持ちが、いちばん消えない

押し込めた感情は、後で倍になって出てくる

ここで、みんながやりがちな失敗を話しておきたい。忘れよう、考えないようにしよう、と強く意識するほど、実は逆効果になることが多いんだ。
水面に浮かんだボールを、手で押さえつけて沈めようとするところを想像してほしい。押さえてる間は沈んでる。でも、力を緩めた瞬間、ボールは勢いよく跳ね上がって、顔にバシャッとかかる。感情の抑え込みも、これに近い。
無理に考えないようにした感情は、消えたんじゃなくて、押さえつけられてるだけ。ふとした瞬間に手が緩むと、余計に強い勢いで押し寄せてくる。夜中に急に涙が止まらなくなる、というのは、たいてい、これの仕業。

決められた15分だけ、思いきり浸る

効果的だったのは、感情を消そうとするんじゃなくて、感情のための時間を、あらかじめ決めてしまうこと。
一日15分でいい。この時間だけは、彼のことを思い出していい、と自分に許可を出す。写真を見てもいい、思い出のプレイリストを聴いてもいい、泣いてもいい。ただし、時間が来たら、そこで一旦区切る。
これをやると、日中ふいに思い出しそうになった時、今は違う時間だから、後でね、と自分に言えるようになる。押さえつけて溜め込むんじゃなくて、決まった出口を作ってあげる。感情には、出す場所さえあれば、それ以外の時間まで支配してこなくなる、という性質がある。

好きなのは彼じゃなく、彼といた未来の自分かもしれない

もう一つ、整理してほしいことがある。今、恋しいと感じてるものの中身。
彼という人間そのものへの気持ちと、彼と一緒にいた時に描いていた未来への気持ち。この二つが、ぐちゃぐちゃに絡まったまま、まだ好き、という一言に押し込められてることが、けっこう多い。
彼の笑い方や、話を聞く時の相槌。これは、彼という個人への気持ち。休日に二人で過ごす予定、誰かに選ばれてる安心感、これから作るはずだった生活。これは、未来への気持ち。後者は、実は彼じゃなくても、成立し得るものなんだ。
何が恋しいのか、具体的に書き出してみると、案外、後者の割合が大きいことに気づく人が多い。恋しいのは、彼そのものより、彼といた時の、満たされてた自分だったりする。

相談所で見た、急いで「もう平気です」と言った人たち

入会してくる会員の中に、失恋直後で、もう吹っ切れました、次に進みたいです、と早口で言う人が、時々いた。
気持ちは分かる。早く元気になりたいし、周りにも心配をかけたくない。でも、実際にお見合いを始めると、無意識に、前の彼と比べてしまう人が多かった。会話の間に、元彼の話が何度も挟まる。決まらないまま、半年、一年と過ぎていく。
逆に、しばらく活動を休んで、悲しむ時間をきちんと取ってから戻ってきた人の方が、次の出会いに、ちゃんと集中できてた。悲しみを飛ばして急いだ人ほど、実は遠回りになってた、という逆説を、何度も見てきた。
悲しむ期間は、サボりじゃなくて、次に向けた助走。飛ばして得することは、あまりない。

私が、選ばれなかった夜の話

夫と出会う前、好きだった人がいた。二年近く片思いをして、勇気を出して気持ちを伝えて、断られた。
その後の数ヶ月、正直に言うと、みっともなかった。彼が誰かと歩いてないか、通勤経路をわざわざ確認したり、共通の友人に、それとなく近況を聞き出そうとしたり。
でも、ある夜、いつものように彼のことを考えて泣いていたら、ふと、あれ、今日はさっきまで違うこと考えて笑ってたな、と気づいた瞬間があった。彼のことを考える時間が、少しずつ、生活の隙間に収まっていく感覚。消えたわけじゃないけど、生活を占領しなくなっていった。
あの経験があったから、今、目の前の会員さんが同じ道のどのあたりにいるか、なんとなく分かるんだ。

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