昨日まで、かなり🎵とか、ありがとう😊とかついてたのに。今日から急に、文章だけになった。何かしたっけ、と頭の中を全部さらって、何も思い当たらなくて、余計に怖い。
結婚相談所で交際中のLINEの変化を、感情の温度計みたいに読んできた。直接本人から話を聞ける立場だったから、絵文字の変化の本当の意味を、かなりの件数で聞けてる。絵文字がなくなった一番多い理由は、冷めたじゃなかった。
絵文字は愛情の単位じゃない、場を和らげる装置
そもそも絵文字って、何のためにある?
テキストは声のトーンが伝わらないから、冷たく読まれるリスクがある。そこに😊をつけることで、これは怒ってない、柔らかいニュアンスだよ、と補足する装置なんだ。場の空気を和らげる道具。
つまり、必要なのは、まだ相手の空気感が分からない時期。初対面、会って間もない頃、まだ距離がある時。絵文字が多い時期は、まだ気を遣ってる時期、とも言える。
初対面で使う丁寧な敬語が、仲良くなるにつれてタメ口になっていくのと、同じ構造なんだ。敬語がなくなった、もう距離を置かれてる?とはならないでしょ。敬語がタメ口になるのは、距離が縮まったサイン。絵文字も、同じことが起きてることがある。
礼服から部屋着に変わった、というのが、いちばん正確なたとえかもしれない。礼服をやめた、は失礼になったわけじゃなくて、くつろいでいい関係になった合図。
急に絵文字がなくなる、三つの意味
緊張が解けて、礼服から部屋着になった
一つ目、かつ最多。関係が深まって、気を遣う必要がなくなってきた。
あなたの受け取り方を確認しながら装飾していた段階が終わって、中身だけで会話できる間柄になってきた。これは、関係が後退してるんじゃなくて、前進してる。
見分けるポイントは、テキストの内容が変わったかどうか。絵文字はなくなったけど、返信が速くて、話が長くて、自分のことを話してくれてる。これなら部屋着への移行。看板のデザインが変わっただけで、店の中身は変わってない、もしくは濃くなってる。
別のことで頭がいっぱいになってる
二つ目。仕事が詰まってる、体調が悪い、家族の用事が重なってる。頭にスペースがない時は、テキストが素っ気なくなる。絵文字を選ぶ余裕が、まずなくなる。
この場合、絵文字だけじゃなくて、返信の速度も落ちてることが多い。内容も短くなる。でも、あなたへの興味が消えたわけじゃない。余白がないだけ。
数日してまた絵文字が戻ってきたなら、これだった可能性が高い。余裕が戻ったら、もとの文体に戻る。
本当に温度が下がってきた
三つ目が、みんなが心配してるやつ。絵文字がなくなったのと一緒に、返信が遅い、内容が薄い、話題を展開しようとしない。これが重なってる時は、温度が下がってる可能性がある。
絵文字の変化単体では、これと一つ目の区別がつかない。絵文字を読んでも、答えは出ない。出るのは、絵文字の周辺にあるもの。
絵文字じゃなく、この三つを見る
一つ、返信の速さ。絵文字がなくなっても、返信が来る速さに変化がなければ、あなたへの優先順位は変わっていない。速さは意識しなくても出る。
二つ、話の長さと深さ。一言で終わる返信が続くか、それとも自分の話や質問が含まれているか。短くても密度があるなら、問題ない。短くて内容が薄い返信が続くなら、そっちの方が信号。
三つ、自分の話をするかどうか。彼が自分の近況や気持ちを、自発的に書いてくるか。自己開示が続いてるなら、関係はまだ動いてる。質問に答えるだけで、自分からは何も話さなくなったら、それが変化のサイン。
絵文字は表面。この三つは構造。表面が変わっても構造が変わってなければ、問題ない。構造が変わってきたなら、絵文字がどうあれ、それが答え。
絵文字を読みすぎて、関係を壊しかけた話
担当した28歳の女性会員が、真剣交際中に面談に来て、最近彼からの絵文字が減ってきたんですけど、と言い出した。心配ですか?と聞いたら、読み込みすぎてしまって、もしかして冷めてきたのかと思って、私からの返信も素っ気なくなってきちゃって…と(泣)。
話を聞くと、彼の返信は速いし、会う約束もどんどん入ってるし、最近むしろ先のことを考えてくれる話が増えてきてた。絵文字が減ったのと、関係は完全に逆行してた。
彼に直接聞いてみたら、仕事が変わって、スマホを打つ時間が減ったからかな、とあっさり言われたらしい。本人に自覚すらなかった(笑)。
彼女の返信が素っ気なくなってきたのに、彼が不安を感じ始めてた、という逆転現象も同時進行してた。絵文字の読み過ぎが、相手に別の心配を作ってた。
絵文字ゼロで、成婚まで行ったカップルの話
最も印象に残ってる事例を話す。
交際4ヶ月目の男性が、そういえば最近、LINEに絵文字を全然使ってないことに気づいたんです、と言い出した。なんか、素で話せるようになったんで、つける必要を感じなくなって。
彼女への気持ちはどうかと聞いたら、むしろ最近が一番好きです、と即答だった。
彼女側の面談でも確認したら、最近テキストが変わってきたけど、会ってる時がずっと楽しいし、むしろ前より話してる気がする、と言ってた。絵文字がゼロになっていく過程と、関係の深まりが完全に一致してた。
そのカップルは、絵文字ゼロの状態で成婚退会していった。素で話せるようになった、は絵文字の話じゃなくて、関係の話だったんだね。
