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サプライズが苦手な人の恋愛心理とすれ違いの正体

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サプライズが嬉しくない自分は、冷たいのか

サプライズをしてもらった。喜ばなきゃいけない場面だとわかっている。でも正直、嬉しさより戸惑いが先に来た。心の準備ができていない状態で何かが起きることが、苦手だ。喜んでいる演技をしながら、こんな自分は冷たいのかなと思ってしまう。

サプライズが苦手、という感覚を持っている人は、思っているより多い。でもこの感覚は、あまり堂々と言えない。サプライズは喜ぶべきもの、という空気が世の中にあるからだ。

結婚相談所でアドバイザーをやってきて、サプライズを巡るすれ違いを何度も見てきた。良かれと思ってサプライズをした側と、それが苦手だった側。どちらも悪くないのに、関係がぎくしゃくする。

サプライズが苦手なことは、おかしいことじゃない

最初にはっきり言っておくがサプライズが苦手なことは、性格の欠陥でも、愛情の欠如でもない。予測できないことへの反応の仕方は、人によって違う。それだけの話だ。

サプライズを喜ぶ人は、予想外の出来事を楽しめるタイプだ。サプライズが苦手な人は、心の準備を大事にするタイプだ。どちらが正しいわけでもない。ただ、世の中がサプライズを喜ぶ前提で動いているから、苦手な側が罪悪感を持たされやすいだけだ。

サプライズが苦手な人の心理、何が起きているか

 

心の準備ができていない状態が苦手

サプライズが苦手な人の多くは、予測できない状況そのものへの苦手意識を持っている。物事への向き合い方として、事前に知って、準備して、心を整えてから臨みたい。この心の流れを、サプライズは飛ばしてくる。

準備ができていない状態で何かを受け取ると、感情の処理が追いつかない。嬉しいはずのことなのに、戸惑いが先に来る。その戸惑いを見せてはいけないというプレッシャーが、さらに感情を混乱させる。

30歳の女性会員、紗英さんは交際相手から誕生日にサプライズパーティーをされた経験を話してくれた。友人まで集められていて、嬉しいはずなのに、頭が真っ白になった、と。喜ばなきゃと思えば思うほど、表情が固まっていった。相手をがっかりさせてしまった、その罪悪感が今も残っている、と言っていた。

反応を求められることへのプレッシャーが苦手

サプライズには、喜ぶという正解の反応が用意されている。サプライズをした側は、相手の喜ぶ顔を期待している。その期待に応えなければいけないプレッシャーが、サプライズが苦手な人には重い。

感情は本来、自然に出てくるものだ。でもサプライズの場面では、今この瞬間に喜びを表現することが求められる。感情の表現に時間がかかるタイプの人には、この即時性が苦しい。

主導権が自分にない状況が苦手

サプライズは、相手が全部を決めて、こちらは受け取るだけの構造になっている。自分の予定、自分の心の状態に関係なく、相手のタイミングで物事が起きる。この主導権のなさが苦手な人がいる。

自分のことは自分で決めたい、自分のペースを大事にしたいタイプの人にとって、サプライズは善意の形をした主導権の剥奪に感じられることがある。言葉にすると大げさだけど、感覚としてはそれに近い居心地の悪さがある。

過去のサプライズで嫌な経験がある

過去に、サプライズで困った経験、恥ずかしい思いをした経験がある場合、サプライズそのものへの苦手意識が育つ。人前で祝われて注目を浴びたことが苦痛だった、欲しくないものをもらって反応に困った、予定を勝手に変えられて困った。

こういう経験が積み重なると、サプライズと聞くだけで身構えるようになる。

サプライズを巡るすれ違いの構造

 

サプライズする側は、善意でやっている

ここが、この問題の難しいところだ。サプライズをする側は、喜ばせたい一心でやっている。時間をかけて準備して、計画して、相手の喜ぶ顔を想像しながら用意している。悪意はゼロだ。

だからこそ、相手の反応が薄いと深く傷つく。あんなに準備したのに、喜んでくれなかった。この傷つきが、関係のすれ違いの始まりになる。

苦手な側は、喜べない罪悪感を抱える

サプライズが苦手な側は、喜べなかったことへの罪悪感を抱える。相手の善意はわかっている、準備の労力もわかっている。なのに素直に喜べなかった自分を責める。

この罪悪感が、サプライズが苦手だと言えなくさせる。言えないから、また次のサプライズが来る。また喜べない。罪悪感が積み重なる。この繰り返しが、ぐるぐると関係を消耗させていく。

どちらも悪くないのに、すれ違う

サプライズする側の善意も本物、苦手な側の戸惑いも本物。どちらも悪くない。でも、サプライズへの感覚が違うという情報が共有されていないから、すれ違いが起きる。

33歳の男性会員、直人さんは交際相手にサプライズを何度かしたけど、毎回反応が薄くて、自分のことが好きじゃないのかと不安になっていた、と相談に来た。女性側に確認すると、サプライズが苦手だっただけで、気持ちはあった。サプライズへの反応を、愛情の量として読み間違えていた。

サプライズが苦手なことを、どう伝えるか

 

サプライズの前に、伝えておくのが一番いい

サプライズをされてから苦手だと伝えるのは、相手の善意を否定する形になりやすい。だから、サプライズが起きる前の段階で、自分はサプライズより事前に知っている方が嬉しいタイプだ、と伝えておくのが一番すれ違いが少ない。

記念日や誕生日が近づいてきたタイミングで、自然に話しておく。サプライズより、一緒に選ぶ方が嬉しい、事前に楽しみにする時間が好き、という形で、自分の喜び方を伝える。これは相手の善意を否定する話じゃなくて、自分の取扱説明書を渡す話だ。

苦手と伝えるとき、嬉しい形も一緒に伝える

サプライズが苦手、とだけ伝えると、相手は何もできなくなる。苦手なことと一緒に、どういう形なら嬉しいかを伝えることが大事だ。

一緒に行きたい場所を相談しながら決めるのが好き、欲しいものを聞いてもらえる方が嬉しい、当日より前から楽しみにできる方が好き。嬉しい形が伝われば、相手は愛情の出し方を変えられる。苦手の情報だけだと相手は行き場を失うけど、嬉しい形の情報があれば、相手の善意は別の形で生きる。

紗英さんは、その後相手に正直に伝えた。サプライズが苦手なこと、でも気持ちは本当に嬉しかったこと、次からは一緒に計画する形が嬉しいこと。相手は最初少し驚いていたけど、言ってくれてよかった、と受け取ってくれたらしい。次の記念日は、二人で旅行の計画を立てるところから一緒にやった。あの時間が一番楽しかった、と紗英さんは笑っていた。

サプライズが好きな相手と、苦手な自分が付き合うとき

 

愛情の形が違うだけだと理解する

サプライズが好きな人にとって、サプライズは愛情表現の一つだ。サプライズが苦手な人にとって、事前の相談や共有が愛情の形だ。どちらも愛情の表現で、形が違うだけだ。

この違いを、愛情の量の違いとして読むと、すれ違いが深くなる。サプライズしてくれないから愛されていない、サプライズを喜ばないから愛されていない。どちらも誤読だ。形の違いを、量の違いと混同しないことが、この問題の核心だ。

お互いの喜び方を交換する

長続きしているカップルを見てきて、共通していたのは、お互いの喜び方を知っていることだった。相手はどういうときに喜ぶのか、どういう形の愛情表現が届くのか。これを知っている二人は、愛情が空振りしない。

サプライズが好きか苦手か、という話は、その入口の一つでしかない。お互いの喜び方を交換し合える関係になれば、サプライズの問題は問題じゃなくなるよ。

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この記事を書いた人

元・大手結婚相談所でアドバイザーとして7年間勤務。

結婚・出産・子育てを経験した現在は、現場を離れていますが、これまで培ってきた恋愛・デート・婚活ノウハウを届けたいと思いブログを始めました。現場から離れた今だからこそ見える恋愛のバグと逆張りの勝ち方を教えます。

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